不動産ニュース / 開発・分譲

2023/3/14

東急不、「新綱島駅」地下直結のシニア住宅

「グランクレール綱島」完成予想模型。3階までは商業施設。地下1階で新駅と直結する。また、東横線「綱島」駅東口の再開発エリアともデッキでつながる予定(写真手前)

 東急不動産(株)は14日、11月に開業するシニア向け住宅(住宅型有料老人ホーム)「グランクレール綱島」(横浜市港北区、全104室)を報道陣に公開した。同社の「グランクレール」シリーズとしては22施設目。18日に開業する東急新横浜線「新綱島」駅に直結(徒歩1分)。首都圏初の駅直結シニア住宅という利便性をセールスポイントに、東急東横線沿線を中心としたアクティブシニアに訴求する。

 同施設は、東急東横線「綱島」駅徒歩2分に立地。東急新横浜線の新駅周辺の再開発地内にあり、東急(株)の分譲マンション「ドレッセタワー新綱島」が隣接。新駅と地下で直結するほか、綱島街道を隔てた「綱島」駅東口駅前地区再開発事業が完成(2028年度予定)すると、同地区建物とも横断デッキで結ばれる。

 建物は、鉄筋コンクリート造地上12階地下1階建て。4~12階をオーナーから借り上げ運営する。1~3階は生活利便施設としてカフェや物販店等が入居する予定。居住者が安心して暮らせるよう、聖マリアンナ医科大学東横病院との医療連携、順天堂大学監修の健康維持プログラムに加え、医療法人おうちの診療所監修によるオンライン診療を導入。通院負担や二次感染リスクを軽減し、健康寿命延伸につなげる。

 また、居住者が利用するダイニングを昼食・カフェタイムに限定して地域住民等にも開放。グランクレールでは初の試みで、家族・友人・地域とのコミュニティを豊かにする。

 居室は、1R~2LDK、専有面積約33~83平方メートル。全室が自立型居室で、入居時自立が前提。介護度が上がった場合は、周辺のグランクレールシリーズの介護型居室や介護施設への転居を斡旋する。利用券方式で、居住期間を定めての前払いと月払いが選択可能。月払いの場合、賃料25万~80万円、管理費7万円、サービス費一人12万円(光熱費別途)。20年9月にホームページを開設以降の反響数は1,500件超。22年12月の申込受付を開始。現在、東急沿線を中心に45件の申し込みを得ている。駅直結の利便性もあり、他のグランクレールより申込者の平均年齢は若いという。

 グランクレールシリーズは東急沿線のシニア層の受け皿を目指し04年より事業展開。現在の施設数は、東急田園都市線沿線を中心に21施設(1,934戸)。また東横線沿線での開業は初めて。14日会見した(株)東急イーライフデザイン代表取締役 社長執行役員の林 靖人氏は「本施設は、土地オーナーの地域社会貢献に寄与したいという思いもあり実現した。事業開始20年の知見と幅広いグループの事業領域をいかし、新しく生まれ変わる綱島のまちでアクティブシニアの皆さんに新たな生活を提供したい」などと語った。24年春にはHARUMI FLAG内での開業を予定している。

建設中の「グランクレール綱島」。写真右奥が「ドレッセ新綱島」

この記事の用語

住宅型有料老人ホーム

生活を支援するサービス等を提供する高齢者向け居住施設。有料老人ホームの類型の一つである。

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