不動産ニュース / 開発・分譲

2023/3/20

長野県初、Park-PFIで複合施設

「STARRACE KOMORO」外観

 リノベる(株)、(株)CONTE一級建築士事務所は20日、長野県小諸市の飯綱山公園敷地内で、複合施設「STARRACE KOMORO(スタラス小諸)」を竣工。同日開業した。

 長野県で初めて「公募設置管理制度(Park-PFI)」を活用し、市内で農業・ワイン造り等を行なう(株)Greve.tが「飯綱山公園官民連携魅力向上事業」の事業者認定を受け、整備した施設。JR北陸新幹線「軽井沢」駅より車で約30分、「佐久平」駅より約20分、JR・しなの鉄道「小諸」駅より約10分に位置。Greve.tが事業計画の立案、全体統括、CONTEが設計・監理統括、基本計画・設計、リノベるが基本計画・設計支援、実施・内装設計等を担当した。

 コンセプトは「農業で人と人とつなぎ、ふれあいを生み出す」。小諸高原美術館に続く大階段の中腹にレストラン棟を、階下にワイナリー・ショップ棟をそれぞれ整備し、1次産業から3次産業までの体験・見学の提供、公園利用者と地域住民との交流機会の創出を図る。レストラン棟は敷地面積約1,721平方メートル、延床面積304平方メートル、木造平屋建て。ワイナリー・ショップ棟は敷地面積約2,508平方メートル、延床面積約600平方メートル、鉄骨造平屋建て。

 施工に当たっては「資材の地産地消」を掲げ、工事中に採掘された石を屋外テーブルやベンチに再利用したほか、Greve.tが運営するブドウ畑の土をワイナリー・ショップ棟のエントランスの左官材として活用した。

 リノベる都市創造本部本部長の西郷俊彦氏は、「オープン後も、地域を巻き込んだイベントの提案など、運営面での価値作りに積極的に参加していきたい」とコメントした。

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