不動産ニュース / 開発・分譲

2023/4/10

川崎に地上9階建ての物流施設/ESR

「ESR 東扇島ディストリビューションセンター」外観

 ESR(株)は6日、マルチテナント型物流施設「ESR 東扇島ディストリビューションセンター」(川崎市川崎区)が、3月31日に竣工したと発表した。神奈川県内では7件目、全国では28件目の竣工プロジェクト。

 首都高速湾岸線「東扇島IC」より1km、JR「川崎」駅よりESR送迎バス利用で約25分に立地。敷地面積7万7,725平方メートル。プレキャスト・プレストレストコンクリート造で、日本最高層となる地上9階建て、延床面積34万9,003平方メートル。

 45フィートのコンテナトレーラーも走行可能な上り下り専用ランプウェイを採用。中央車路式で各階に一方通行でアクセスができる。1階は両面バースを備え、低床式と高床式のハイブリット構造とした。2~8階はセンターバース1mの高床式倉庫で、トラックバースは合計565台設置した。
 最小賃貸区画は約1,480坪、各階最大6テナント・計48テナントに分割できる。ランプウェイの壁面緑化や照明演出など、美観にこだわった外観デザインで、ESRとして初のガラスの壁を採用した。

 ワーカーのための休憩ラウンジを3ヵ所に設置。9階ラウンジのテラスから階段を登ると、眺望が良いスカイデッキにつながる。24時間営業のショップ以外に、バーカウンター、プライベートダイニング、ボーリングレーン、無料で利用できるマシンジムも設けている。託児所も備えたほか、ガーデン空間や公園も設けた。ランチタイムには日替わりのキッチンカーを誘致し、エントランスホールで川崎市産の野菜やスイーツの販売、ネイルサービスなど各種イベントも予定している。普通自動車用の駐車場は612台、駐輪場は42台分を用意。同社初となる最寄駅からテナント従業員を送迎する大型バスの運行サービスも開始した。全館稼働した際は約3,000人の雇用創出を見込んでいる。

 全館 LED 照明、環境配慮型照明システムを導入。外壁には断熱性の高い金属サンドイッチパネルの採用、ランプウェイの壁面緑化など省エネルギー、環境負荷低減、環境品質に配慮する。「CASBEE」Sランク、「BELS」5スターで、いずれも最高レベルの評価を取得している。
 DX推進の一環として、共用部の清掃にロボット掃除機も導入する。

スカイデッキ
ガーデン空間

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物流施設

貨物の保管・仕分けなどのための施設。物流センター、倉庫などであるが、保管機能だけでなく流通加工の機能を備えたものもある。必要な設備は貨物の性質や施設の用途によってさまざまで、その立地は、輸送方法や用途に応じて選定される。倉庫事業者が施設を建設し、賃貸する方法で運営されている場合が多い

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