不動産ニュース / 開発・分譲

2023/8/8

「麻布台ヒルズ」、開業は11月24日/森ビル

「麻布台ヒルズ」外観
「『麻布台ヒルズ』はこれまでのヒルズで培ったすべてを注ぎ込んだ『ヒルズの未来形』」と語る森ビル辻社長

 森ビル(株)は8日、約35年の歳月をかけて開発を進めてきた「麻布台ヒルズ」(東京都港区)を公開。11月24日より順次開業すると発表した。

 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅および南北線「六本木一丁目」駅直結。区域面積約8.1ha、敷地面積約6万3,900平方メートル。住宅、オフィス、予防医療センター、インターナショナルスクール、商業施設等を含む「森JPタワー」、住宅、ホテル、商業施設等を含む「麻布台ヒルズレジデンスA」、住宅、オフィス、商業施設等を含む「麻布台ヒルズレジデンスB」、住宅、オフィス、商業施設、ギャラリー、ミュージアム等を含む「ガーデンプラザA・B・D」等で構成する。それぞれ延床面積約46万1,800平方メートル・地上64階建て、延床面積約16万9,000平方メートル・地上54階建て、延床面積約18万5,300平方メートル・地上64階建て、延床面積約4万3,800平方メートル。総事業費は約6,400億円。2019年8月着工。

 「Modern Urban Village ~Green&Wellnes~」を開発コンセプトに、高低差のある地形を生かして、低層部の屋上を含む敷地全体を緑化。都心部の既存市街地でありながら、約2万4,000平方メートルの緑地を確保した。街区全体で「RE100」に対応する再エネ由来電力を100%供給するなど、脱炭素化の取り組みも推進し、複合エリア開発を対象とした国際環境認証「LEED-ND」プラチナ認証等の取得を見込む。

 「森JPタワー」54~64階には、世界各国でラグジュアリーリゾートを展開するアマンが「アマンレジデンス 東京」(総戸数91戸)を開業。間取りは2ベッドルーム~6ベッドルーム。共用部には約1,400平方メートルのスパのほか、ラウンジ、バー、ダイニング、ライブラリー等を備える。33・34階には、オフィステナント向けの共用スペース「ヒルズハウス」を整備。ワーカー同士の交流を促進する。地下1階~地上7階には、都心最大級のインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン 東京」が入居し、60ヵ国以上約740人の生徒を受け入れる予定。

 その他、「麻布台ヒルズレジデンスA」低層部には、アマンの姉妹ブランドであるホテル「Janu(ジャヌ)東京」(客室数122室)がオープン。標準客室面積は60平方メートル。グループ用のファンクショナルトレーニングスタジオやフィットネスジムを備えた約4,000平方メートルのウェルネス施設も完備する。

 同日会見した同社代表取締役・辻 慎吾氏は「1989年に街づくり協議会を設立し、以降30年超という長い年月をかけて、約300人の権利者と粘り強く議論を重ね、ようやく開業の目途が立ち万感の思いだ。この『麻布台ヒルズ』は当社が理想とするコンパクトシティであり、これまでのヒルズで培ったすべてを注ぎ込んだ『ヒルズの未来形』となる。既存のヒルズとも連携・融合しながら、東京の磁力向上に貢献していきたい」等と抱負を語った。

「森JPタワー」内のオフィスフロア。貸付面積は約20万4,600平方メートル、基準階面積は約4,800平方メートル
道路ネットワークも整備し、地区全体のアクセス性を向上。写真は街区を東西に貫く桜麻通り

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。