三菱地所(株)は10日、2024年3月期第1四半期決算(連結)を公表した。
当期(23年4月1日~6月30日)は営業収益2,924億6,500万円(前年同期比4.2%減)、営業利益484億円(同42.0%減)、経常利益436億3,000万円(同46.7%減)、当期純利益192億6,900万円(同68.7%減)となった。前年同期は海外事業で計上した大型のキャピタルゲインしていたことから、当期は減収減益となった。
コマーシャル不動産事業はキャピタルゲイン・インカムゲイン共に増加したことで、増収増益。オフィスビルは低空室率が継続し、商業施設やホテルも事業環境が改善したことで増収している。三菱地所単体の四半期末の空室率は全国ベースで3.91%(同0.33ポイント低下)、丸の内は2.68%(同1.62ポイント低下)と改善している。
住宅事業は前年同期に比べて減収減益となったが、通期計上予定の分譲住宅の約90%が契約済み。当期の国内分譲マンション売り上げ計上戸数は72戸(同53.2%減)。新規発売は654戸(同7.3%減)、契約残高は2,445億8,400万円(同48.1%増)と積み上がっている。このうち1,428億1,500万円が当期計上予定。
通期では営業収益1兆4,690億円、営業利益2,640億円、経常利益2,320億円、当期純利益1,660億円を見込む。