三菱地所(株)は27日、「Torch Tower(トーチタワー)」(東京都千代田区)の起工式(安全祈願祭)を執り行ない、着工した。
東京駅周辺で進めている敷地面積約3.1haに及ぶ「TOKYO TORCH」街区に建設する大規模複合ビル。市街地再開発プロジェクト全体では、同街区内に、常盤橋タワー(2021年竣工)、変電所棟(I期21年竣工、II期は28年竣工予定)、下水道局棟(22年竣工)、Torch Tower(28年竣工予定)と4棟の建物を開発する。
Torch Towerは、地上63階地下4階建ての複合ビルで、完成すると地上の高さ約390mという日本一の高さとなる。地下1~地上6階は商業・広場、3~6階は大型エンタメホール、7~52階はオフィスビルとする。53~58階はアジア初進出となるウルトララグジュアリーホテル「Dorchester Collection」の出店が決定している。59~60階は大丸有エリア初となる賃貸住宅、61階~屋上は、屋外空間併設の展望施設とする。
起工式挙行後に挨拶に立った同社執行役社長の中島 篤氏は、「現在進行中のTOKYO TORCHプロジェクトは、インフラ機能の更新と建物建て替えを同時に行なう大掛かりなプロジェクト。Torch Towerの着工はこのプロジェクトの最終段階にあたり、非常に感慨深い。施工会社、設計者、事業者、ワンチームとして取り組み、無事に竣工を迎え、そして、さまざまな方と世界中から人が集まるまちをつくりあげていきたい」と述べた。