不動産ニュース / 開発・分譲

2023/10/12

東急不、代官山に隈 研吾氏デザインの複合施設

「Forestgate Daikanyama」の「MAIN棟」外観
建築家・隈 研吾氏がデザインした「MAIN棟」の住戸。「半分くつろぎ 半分整う家」をコンセプトに、部屋全体が布に包まれているような空間とした

 東急不動産(株)は、複合施設「Forestgate Daikanyama(フォレストゲート代官山)」(東京都渋谷区)を10月19日に開業する。12日、報道陣に公開した。

 同施設は、東急東横線「代官山」駅至近に立地。同社が1955年に開業した日本初の外国人向け高級賃貸マンション「代官山東急アパート」跡地の再開発。賃貸住宅・店舗・オフィス等で構成する「MAIN棟」と、店舗・集会所で構成する「TENOHA棟(TENOHA代官山)」の2棟構成。MAIN棟は、敷地面積約4,084平方メートル、延床面積約2万1,096平方メートル、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上10階地下2階建て。TENOHA棟は、敷地面積約422平方メートル、延床面積約198平方メートル、木造2階建て。

 MAIN棟は、建築家・隈 研吾氏がデザイン設計を担当。地下1階~地上2階は商業ゾーンとし、スーパーマーケット「ザ・ガーデン自由が丘」等普段使いに適した店舗のほか、カフェ「Blue Bottle Coffee」、スイーツブランド「PAYSAGE」の旗艦店など、高感度なライフスタイルを実現する個性豊かな店舗を誘致した。1・2階には、(株)日本食品総合研究所が入居。少量・多品種・高品質の商品を製造するODMファクトリーやテストキッチン、テストマーケティングが可能なカフェ&バー等を備え、「食」に関わるプレイヤーの挑戦を支援していく。3階には、東急不動産が展開する会員制シェアオフィス「Bisiness-Airport Daikanyama(ビジネスエアポート代官山)」が開業する。

 4~10階は賃貸レジデンス(総戸数57戸)で、専有面積は約60~310平方メートル、間取りは1LDK~3LDKおよびメゾネット。「職・住・遊 近接の新しいライフスタイル」の提案をコンセプトに、隈 研吾氏のほか、施設全体のランドスケープを手掛けた齊藤太一氏、フードエッセイストの平野 紗季子氏の3人がそれぞれ1戸ずつプロデュースしている。すでに入居者募集を開始しており、3氏プロデュース住戸を含む全住戸に申し込みが入っているという。

 TENOHA代官山は、東急不動産が展開するサステナブル活動拠点「TENOHA」の4拠点目。持続可能性や重視した場づくりや事業構築の支援等を行なうRGB(株)等と連携し、サーキュラーエコノミーを推進する活動体「CIRTY」を発足。施設内の「CIRTY CAFE」において、規格外野菜や店内栽培のハーブを活用したメニューを提供するほか、環境をテーマとしたマルシェやワークショップ等も定期的に開催し、循環型社会の実現に貢献していく。

 12日会見した東急不動産都市事業ユニット渋谷開発本部執行役員本部長の黒川泰宏氏は「当社では本拠地である『渋谷』駅半径2.5km圏内を『広域渋谷圏』と定め、まちづくりに取り組んでいる。現在、当施設の他に、東急プラザ原宿『ハラカド』、『Shibuya Sakura Stage』、代々木公園Park-PFI計画などを推進しており、2024年度までに全施設が開業予定だ。これにより広域渋谷圏は新たなステージを迎えるだろう」等と語った。

「TENOHA棟」外観。東急不動産ホールディングスの長期ビジョンスローガン「WE ARE GREEN」を体現する施設として、サーキュラーエコノミー活動を取り組む

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