不動産ニュース / 開発・分譲

2023/10/12

グラングリーン大阪、タワマンの最高価格は25億円

「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」完成予想図
グラングリーン大阪の広大な都市公園に隣接(物件は公園左側)

 三菱地所(株)を代表企業とするJV9社(※)は12日、9社が開発を進めている「うめきた2期地区開発事業(グラングリーン大阪)」(大阪市北区)で初となる分譲マンションの名称を「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」とすると発表。同時に、物件概要も明らかにした。最上階住戸の最高価格は、関西圏過去最高となる25億円を予定している。

 同物件は、「グラングリーン大阪」で開発される広さ4.5haの都市公園「うめきた公園」の北側に隣接。うめきたエリアでは、1期開発の「グランフロント大阪オーナーズタワー」(総戸数525戸)以来、約12年ぶりとなる分譲マンション。JR線「大阪」駅徒歩7分、阪急電鉄「大阪梅田」駅徒歩9分、大阪メトロ御堂筋線「梅田」駅徒歩9分に立地。敷地面積は約7,300平方メートル、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造、免震構造の地上46階建て、延床面積約7万2,300平方メートル。総戸数は484戸で、うち248戸が募集対象外。売り主は三菱地所を除くJV8社で、積水ハウス(株)が幹事。販売代理は、積水ハウス、三菱地所レジデンス(株)、阪急阪神不動産(株)の3社。

 うめきた公園の緑との調和を図るべく、外構はふんだんな植樹と水盤を配する。敷地の26%を水盤、緑被率も23%確保した。ZEH-Oriented仕様で、低炭素建築物認定を取得。CASBEEも総合評価でSランクを取得した。また、非常用発電機と各住戸のエネファームを組み合わせ、棟内で電力を融通し合うシステムを日本で初めて導入。停電時も各住戸に72時間電力を供給できる。

 開発テーマは「THE PALACE=次代の王宮」。共用施設として、400平方メートルの屋上庭園、スカイラウンジ、ガーデンラウンジなどを用意。24時間有人管理、バレーサービスなどホスピタリティも高める。住戸は、STUDIO~2LDK、専有面積約45~305平方メートル。全戸の玄関扉に、両引きのオートスライドドアを採用。専用エレベーターで自家用車を自宅まで運び込める「カーギャラリー」を28戸に採用。ギャラリーは、2重ガラス越しにリビングに隣接。床や壁も防音仕様。2層吹き抜けの玄関ホールを持つメゾネット住戸も用意する。

 同日にホームページをオープンし、エントリー受付を開始。21日にモデルルームをオープン。1期販売は2024年2月に行なう予定で、正式な販売戸数や物件価格は23年末に決まる予定。当面は、関西圏の富裕層中心に販売を進めていく。竣工は、25年末。

 同日の記者会見で売り主を代表して挨拶した積水ハウス代表取締役 社長執行役員兼CEOの仲井嘉浩氏は「大阪に残された最後の一等地。大規模ターミナルに直結し、これほど大きな都市公園に隣接するマンションは、世界的に見ても稀有な存在だと思う。時を経るごとに味わい深くなる、まちの財産となるマンションを作り、大阪のポテンシャル、うめきたの魅力を向上させていきたい」と抱負を述べた。

(※)三菱地所、大阪ガス都市開発(株)、オリックス不動産(株)、関電不動産開発(株)、積水ハウス(株)、(株)竹中工務店、阪急電鉄(株)、三菱地所レジデンス(株)、うめきた開発特定目的会社。

最高価格25億円のモデルルーム
愛車をエレベーターで自宅まで持ち込むことができる「カーギャラリー」を28戸に採用。ギャラリーは共用部扱い

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