不動産ニュース / 開発・分譲

2023/11/1

野村不、相模大野の百貨店跡地でZEHタワマン

「プラウドタワー相模大野クロス」完成予想図
完成予想模型。小田急線沿線では最高層のタワーマンションとなる

 野村不動産(株)は、分譲マンション「プラウドタワー相模大野クロス」(相模原市南区、総戸数687戸)の1期販売を11月末~12月上旬に行なう。伊勢丹相模原店跡地の再開発で、小田急沿線最高層のマンションとなる。商業施設や地域貢献施設を併設するほか、相模大野中央公園までの歩行者動線を確保するなど、地域に開いた建物とするのが特長。

 同物件は、小田急電鉄小田原線・江ノ島線「相模大野」駅徒歩4分に立地する、高さ約150m、地上41階地下3階建てのタワーマンション。約1haの建設地は2020年に取得。建物は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造)で、ZEH‐M Orientedと低炭素建築物認定を取得する。竣工予定は25年11月上旬。

 旧伊勢丹の建物躯体の一部を再利用し、地階~2階に自走式駐車場や全戸分のトランクルームを設置。また、駅からの動線であるコリドー街と、相模女子大学グリーンホールや相模大野中央公園、相模大野図書館との結節点となる2階部分は公共広場と公共歩廊とし、店舗部分には地域貢献施設を誘致するなど、百貨店時代の動線を確保しつつ、イベント等の開催で新たなにぎわいをもたらす。

 共用施設「ワンダースペース」には、ランドリールームやゴルフシミュレーター、シアター、フィットネスルーム、キッズスペース、DIYルームなどを用意。このほか、スカイラウンジとゲストルームも設ける。都市ガス発電機により、最大72時間の共用電源を確保。日常の管理では、エレベーターと連携したお掃除ロボットが共用廊下を清掃する。

 住戸は3階以上で、1LDK67戸、2LDK148戸、3LDK434戸、4LDK38戸。専有面積は約32~125平方メートル。天井高は2,600~2,800mm。サッシはLow-Eガラスで高さ2,100~2,300mm。二重床二重天井、ディスポーザー、食洗器、キッチン御影石天板、タッチレス水栓、ミストサウナなどが標準。最上階(40階)のプレミアム住戸12戸は、オーダーメイド対応のほか、設備仕様がグレードアップされる。

 1期の予定価格は3,900万円台~2億6,900万円台。予定最多価格帯8,500万円台。販売戸数と坪単価は未定だが、68平方メートルが6,800万円~、73平方メートルが7,700万円~となる見込み。6月末にホームページをオープンし、これまでのエントリー数は3,000件を突破。オンラインによる事前相談会を8月末から開催。10月7日からはモデルルームの事前案内会を開始。1期登録希望者は100件を突破しているという。また、既存住宅市場の価格上昇を受け、11年販売した同社の「プラウドタワー相模大野」からの住み替え希望も散見されるという。

モデルルーム。タワーマンションながら、天井高は最低2,600mmを確保
建設地

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