東急不動産(株)と日本ハイアット(株)は19日、26日に開業する滞在型ホテル「ハイアット ハウス 東京 渋谷」(東京都渋谷区、総客室数126室)を報道陣に公開した。
東急不動産が参加組合員として開発を進めてきた複合再開発「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」(東京都渋谷区)の「SAKURAタワー」内に開業するもの。同社と日本ハイアットが長期滞在ホテルマネジメント契約を締結。ハイアットがサービスアパートメントブランド「ハイアット ハウス」として運営していく。ハイアットブランドとしては国内20施設目。東京では7施設目。「ハイアット ハウス」としては2020年開業の金沢に次ぐ2施設目で、東京では初出店となる。また、両社の協業は18年8月開業の「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」(沖縄県国頭郡、客室数344室)以来2件目。
「暮すように泊まる」をコンセプトとし、客室内にはキッチン(食器・調理器具)、洗濯乾燥機、冷蔵庫、オーブンレンジ、アイロン、コーヒーメーカーなどを備えるほか、ワークスペースも設置し、ビジネス・レジャーでの中長期滞在に対応する。客室は全13タイプ、32~96平方メートル。定員2~6名。付帯施設として屋内プール、ルーフトップガーデンテラス、レストラン、バー、マーケット、フィットネスセンター、マルチファンクションルームなどを設置している。1ヵ月以上の滞在時はペットの同伴も可能。
長期滞在目的のビジネスパーソンやファミリー、インバウンド、リモートワーカーなどをターゲットとして想定。宿泊料金(通常時)は1泊4万~20万円。23年10月より予約を受け付けており、現時点では予約者の8割がインバウンドという。
同日会見した日本ハイアット代表取締役の坂村政彦氏は「渋谷は多様な価値観やカルチャーが混とんと交じり合う場所であり、その中でもまたとないロケーションに出店できることを大変うれしく思っている。スーツケース一つで来ていただければ、『渋谷で暮らす』を気軽に実現できる十分な設備とサービスを用意した」などと抱負を語った。また、東急不動産ウェルネス事業ユニットホテル・リゾート開発企画本部執行役員本部長の友井俊介氏は「ハイアットさんを誘致した最大の狙いは、渋谷の国際競争力強化にある。インターナショナルなホテルブランドであるハイアットさんのブランド力、集客力に期待している」などと語った。