不動産ニュース / その他

2024/3/5

大和ハウスと大東建託、災害時における連携協定

平時・有事において防災活動や災害支援で連携を図る(右:芳井社長、左:竹内社長)

 大和ハウスグループと大東建託グループ(※)は5日、「災害における連携及び支援協定」を締結。同日、両社代表が記者発表を行なった。

 両社のグループ会社が管理する約189万戸の賃貸住宅や基盤・インフラを生かし、平時と有事において防災活動や災害支援で連携を図る。

 平時においては、入居者やオーナー、地域住民を対象とした防災イベントを開催。一般的な防災知識につながるコンテンツをはじめ、火災のVR体験や消火訓練など、自治体や消防団の協力のもと、各種体験型訓練を実施する。7月に横浜市民防災センターで防災イベントを実施、9月に中部エリアで、11月に関西エリアで実施する予定。災害発生を想定し、両社グループ従業員が、情報連携体制の構築、被害情報・空室情報の共有といった情報連携訓練も行なう。

 震度6弱以上の地震発生時、または警戒レベル5「特別警報」発令時には、共同対策本部を設置。両社グループで災害状況を把握し、保有する空室情報を共有した上で、被災者へ貸与可能な賃貸住宅を入居者やオーナーに無料で貸与する。また、1,000リットルの移動式貯水タンクを導入し、被災地域に生活用水を配送。災害用備蓄品や復旧用資機材を必要に応じて供給していく。

 大和ハウス工業(株)代表取締役社長の芳井敬一氏は、「管理戸数トップの大東建託と手を組むことで、世の中に与えるインパクトは大きい。一番の目的は、被災された方々を迅速に支援し、一日も早く笑顔を取り戻すこと。そのために、まずはわれわれが手を組み、支援の輪を広げていきたい」とした。
 一方、大東建託(株)代表取締役社長執行役員の竹内 啓氏は、「賃貸住宅を提供する企業として、有事の際にいち早く被害状況を把握し、被災者の生活の再生を支援する体制を構築する必要がある。防災対策を推進することで、地域全体の防災力の向上、そして地域住民の命と財産を守ることに少しでも貢献したい」と話した。

 2025年4月からは、協業項目の拡大を検討していく考え。

(※)大和ハウス工業(株)、大和リビング(株)、大和ハウス賃貸リフォーム(株)、大東建託(株)、大東建託パートナーズ(株)、大東建託リーシング(株)

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。