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野村不動産（株）は、1棟の販売価格が1億円台以上となる高額建売戸建ての供給を加速する。高級建売戸建ての常設販売拠点「プラウドシーズンギャラリー駒沢」（東京都世田谷区）をオープン。東京城南・城西エリア、横浜市青葉区などで2025年度までに10プロジェクト以上を事業化していく予定。
同社は、建売住宅の狭小化が進み、城南城西エリアを中心に顧客ニーズとのミスマッチが起きていること、広さと部屋数を求める顧客や注文住宅検討者のニーズを満たす設備仕様の建売住宅やマンションがないことから、「土地面積120平方メートル以上」「建物面積100平方メートル以上」で販売価格が1億円台後半以上となる建売住宅にニーズがあると分析。22年2月に「プラウドシーズン成城コート」（東京都世田谷区、総戸数6戸）、23年10月に「プラウドシーズン成城五丁目」（東京都世田谷区、総戸数6戸）を発売。いずれも、販売価格が2億円台～3億円台にもかかわらず早期完売したことから、常設販売拠点を設けることで、本格的に取り組む。
「プラウドシーズンギャラリー駒込」は、東急田園都市線「駒沢大学」駅徒歩3分のビル内に設置。広さは約900平方メートル。同社の戸建事業全体のコンセプトやこだわりを紹介するコンセプトスペース、シアターと高額建売戸建ての一部を再現したモデルルーム2つを用意。これらとVRモデルルームとを併用することで、販売中の物件だけでなく、複数物件の同時検討、竣工前からの検討、購入物件のカスタマイズ、初期検討者の取り込み、また「プラウドシーズン」全体のブランディングに対応していく。
モデルルームは、販売価格1億円台～2億円台をイメージした「スタンダードモデルルーム」と、2億円台を超える価格帯をイメージした「ハイグレードモデルルーム」。前者は広さ約70平方メートル。現在販売中の「プラウドシーズン等々力 壮景の街」（東京都世田谷区、総戸数20戸）の代表的間取りと仕様を参考に、玄関・ホール・LDK・洋室・トイレ・洗面・浴室と、2階の主寝室を再現している。後者は広さ70平方メートルで、35畳のLDK、ドレススペース、パウダールーム、浴室を再現。いずれも、海外製のキッチン水栓、食洗器、石張りユニットバス、突板建具などの高級設備を多用。ハイグレードモデルは、設備仕様のグレードアップに加え、スタンダードモデルを上回る空間のゆとりを表現している。
販売価格帯は高額注文住宅と同じながら、「まちなみの景観」「室内外の空間設計」「設備仕様や外構のグレード感」など建物だけではない魅力で訴求していく方針。
同ギャラリーで販売中の「壮景の街」は、20戸中11戸が販売済み。価格は1億3,000万円台～2億円台。4月上旬には「プラウドシーズン久我山五丁目」（東京都杉並区、総戸数8戸）を発売する。予定価格は1億円台～2億円台。以降も5月に「プラウドシーズン等々力コート」（東京都世田谷区）、「世田谷区赤堤4丁目プロジェクト」（東京都世田谷区）、「世田谷区代沢4丁目プロジェクト」（東京都世田谷区）、「横浜市青葉区美しが丘4丁目プロジェクト」（横浜市青葉区）などを今年後半にかけ順次事業化する。
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