不動産ニュース / 開発・分譲

2024/3/22

横浜・関内で建て替えPJの第3弾/KJK

 

「フロール横濱関内」外観

 神奈川県住宅供給公社は22日、賃貸住宅「フロール横濱関内」(横浜市中区、総戸数109戸)の竣工に伴い、プレス向け内覧会を開催した。

 新しい公社の賃貸「YOKOHAMA PROJECT」として、横浜市内の物件を建て替えるプロジェクトの第3弾。
 同物件は、JR根岸線「関内」駅徒歩約5分、みなとみらい線「馬車道」駅徒歩4分に位置。敷地面積1,080.50平方メートル、延床面積9,290.29平方メートル。「弁天通3丁目共同ビル」(1958年築・地上4階建て)を、鉄筋コンクリート造地下1階地上13階建ての賃貸住宅に建て替えた。

 計画地は、横浜市の条例により、最高高さが31m以下、住宅等の容積率が300%以下に制限されている。同物件は「横浜市市街地環境設計制度」を活用して同制限を緩和。「低層階に店舗など都心部の活性化に寄与する用途を併設する」といった基準を満たす建物とすることで、高さは約45m、住宅の容積率は約468%とすることができた。

 1~3階には11区画のテナントが入居(現在10区画が決定)。飲食店やクリニック、ネイルサロンのほか、“まちの共用部”として「benten103」を設置する。関内のまちを拠点に事業を行なう関内イノベーションイニシアティブ(株)と公社が協業し、イベントやワークショップを実施。入居者はもとより、関内のまちに住む人に多様な出会いやサービスを提供し、「新しい都市型コミュニティ」の創出を目指す。5月以降、順次開業していく。
 4階に入居者専用のシェアラウンジを設置。従前建物の型板ガラスを間接照明に、階段手摺を机の脚・背もたれに活用するなど、保存物を再利用している。

 4~13階が住戸で、間取りはワンルームタイプから2LDKまで全8タイプを用意。専有面積は30.17~60.47平方メートル。暮らしやすさを考え、玄関の土間を含め段差をなくしたフルフラットに。車椅子生活者向け住戸も2戸設けている。
 各住戸の床はフローリング仕上げとし、ウォークインクローゼット、シャンプードレッサー、高効率給湯器を設備。システムキッチンやガス温水式浴室暖房換気乾燥機のほか、靴の脱ぎ履きに便利な開閉式ベンチも取り付けた。

 賃料は12万2,200~25万400円。109戸のうち約4割の入居が決定している。4月以降、順次入居していく。

4階のシェアラウンジの机の脚には、従前建物の階段手摺を活用している
“まちの共用部”として1階に設置する、ミニキッチンを設備した「benten103」。イベントやワークショップの実施により、入居者や地域住民に出会いやサービスを提供する

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