不動産ニュース / その他

2024/4/1

不動産・住宅各社で入社式(住宅メーカー)

 不動産・住宅各社は1日、2024年度の入社式を執り行なった。各社の対応状況や社長挨拶の要旨については、以下の通り(順不同)。

◆大和ハウス工業(株)
◆積水ハウス(株)
◆積水化学工業(株)
◆住友林業(株)
◆旭化成ホームズ(株)
◆ミサワホーム(株)
◆トヨタホーム(株)
◆パナソニック ホームズ(株)
◆三井ホーム(株)
◆ポラスグループ  
◆ハウスコム(株)

◆大和ハウス工業(株) 代表取締役社長 芳井敬一氏

 約600名の新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。役職員を代表して、当社を選んでくれたことを心より感謝します。当社は今年創業70年目に入り、来年4月5日には創業70周年を迎えます。そうした年に、人生の新たな物語をスタートさせる皆さんに期待と希望を込めてお願いしたいことをお話しします。
 1点目は、私が掲げた2024年の一文字「伸」です。まっすぐに伸びる、勢いよく伸びるという意味もありますが、大和ハウスグループは柔軟でケガのないストレッチの効いた伸び方をしていきたいと考えていますし、皆さんにもそのような伸び方をしていただきたいと願っています。
 2つ目は、”将来の夢”の実現です。2024年3月期には売上高5兆円を超える見込みであり、創業者の「夢」である「100周年に売上高10兆円」の折り返し地点が見えています。その中で当社は創業100周年(2055年)に向けてありたい姿として“将来の夢”(パーパス)を策定しました。その実現に向けて、多様な人財が主体的に考え動きやすい環境をつくるために、「さん」付け運動、服装や社内の言葉遣いの見直しの実施などにも取り組んでいます。いずれの施策も、風通しが良く、多様な価値観を受け入れる組織を作るためのものです。是非皆さんも自分の考えを積極的に発信し、自分の強みを発揮してください。
 3つ目は、創業者の著書「わが社の行き方」で行動の指針を定めることです。これから皆さんが仕事を進める中で、当社の原点が進むべき方向を示してくれます。私は「困った時・迷ったとき」と「調子がいいとき」に熟読しています。困った時や迷ったときに再読すると、昔に読んだ時には感じることができなかったことを感じることができ、迷いが吹っ切れることもあります。調子が良いときに読めば、まだまだだと戒めてくれます。この冊子は皆さん一人ひとりに語りかけてくれますので、困ったときや調子が良いときなど、常に「わが社の行き方」に戻ってください。
 4つ目が、感謝と初任給です。今月末、皆さんは社会人としての初任給を得ることになりますが、これまでお世話になった家族や先生など、大切な人に今の自分の気持ちを伝えてください。決して皆さんはここまで一人の力で来られたわけではありません。これまで多くの人に支えられて本日の入社を迎えましたので、そういった方々に感謝の気持ちを表して欲しいと思います。
 最後に、働くうえで、最も優先されるのは皆さんの健康と家族です。病気にかかった場合は、無理せず休んでください。体調を整えるのも仕事のうちです。今日からが始まりです。私たちも皆さんとともに、当社グループを今後も成長させていきたいと思います。一緒に頑張りましょう。

◆積水ハウス(株) 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 仲井嘉浩氏

 新入社員の皆さん、当社に入社いただきありがとうございます。本日は入社式ではありません。新入社員歓迎会です。よって、皆さんの入社を心より歓迎いたします。
 そして、当社を選んでいただいて心より感謝申し上げます。

 さて、みなさんは今日から社会人としての一歩を踏み出されるわけですが、社会人の定義って何なのか考えたことありますか。明確な定義はないようですが、私は「社会人とはなんらかの価値を社会に提供する人」であると考えています。

 価値の提供の仕方は千差万別ですが、皆様が積水ハウスグループを選んだということは、積水ハウスグループが持っている資産、つまり、当社の先輩たちが培った技術力や専門知識、ノウハウ、ブランド、顧客基盤などを活用して、社会に価値を提供することを選んだことに他ならないと理解しています。これらを大きく活用し、価値を提供していってほしいと思います。

 そして、今、ここで、皆さんに自信をもって言えることは、先ほど申し上げた当社の資産は世界的に見ても素晴らしいものが沢山あるということです。

 それは何故かというと、1960 年に創業した当社の歴史にあります。当社は戦後の住宅難を解消すべく、住まい手の命と財産を守るために設立された会社です。したがって、耐震性について最高の技術を有しており、期せずして阪神淡路大震災、東日本大震災等において全壊・半壊ゼロという実績でした。そして、この技術を施工しているのが積水ハウス建設であります。ミリ単位の厳しい施工基準をクリアして建物の基礎・建方という主要構造部を直接施工し、つくり上げる会社を 100%子会社として有しているハウスメーカーやビルダーは世界的にみても珍しく、恐らく当社だけでしょう。それだけ当社は品質にこだわっている会社といえます。その技術力と施工力が相まって、良質な住宅を世の中に提供しているということです。

 そして、これら良質な住宅ストックは、わが国にとって立派な社会資本であると考えています。ですが、そうではない脆弱な住宅ストックは残念ながら多く存在しています。循環型社会を推進するには、良質な住宅ストックをもっともっと建てて、それを長年にわたって維持管理していく必要があります。その役割を担うのが、積水ハウスリフォームやカスタマーズセンターであり、積水ハウス不動産の賃貸住宅管理事業です。各社も良質な住宅ストックの形成、サステナブルな社会の実現に向けては非常に重要な会社です。

 また、当社は耐震性だけでなく、防火性能や耐衝撃性能、ユニバーサルデザインや空気環境をコントロールする技術など、様々な技術があります。おそらく 60 年以上にわたり、徹底してお客様のことを考え、愚直に住宅の技術のことを考えてきた会社は世界的にみても稀有な存在であり、今、その技術を積極的に海外に移植しようとしています。積水ハウスのテクノロジーをデファクトスタンダードにしたい。アメリカやオーストラリアの住宅を見てきましたが、我々の住宅品質は秀でており、必ず当社の技術が受け入れられる時代が到来すると確信し、国際事業を推進しています。

 最後に、皆さんに覚えて頂きたい言葉は「イノベーション&コミュニケーション」です。この言葉は当社のグローバルビジョン“「わが家」を世界一幸せな場所にする”ためにも重要です。お客様を幸せにするアイデアが浮かんだら、是非、先輩や同期など周りの人とのコミュニケーションをとり、そのアイデアをさらにブラッシュアップしてください。また、積極的にコミュニケーションをとってアイデアの種を見つけてください。「イノベーション&コミュニケーション」を合言葉に積水ハウスの未来をともに築いていきましょう。

 そして、お客様を幸せにするだけでなく、みなさんが幸せになれるよう、一つだけ私からのアドバイスです。家族や友人を大切にしてください。

 以上で、私の歓迎の挨拶とさせていただきます。

◆積水化学工業(株) 代表取締役社長 加藤敬太氏

 新入社員の皆さん、積水化学グループへの入社おめでとうございます。心よりお祝いと歓迎の意を表します。皆さんに私からの期待をお伝えします。

 積水化学グループは、2030年に業容倍増を目指す長期ビジョンを掲げ、グループ一丸となって取り組んでいます。これまでも社会課題解決に貢献する製品を世の中に送り出すことで成長してきました。グループの社会課題解決力は今後ますます必要とされ、私たちの企業価値向上や持続的成長の原動力になっています。私たちにとってESGは仕事そのものだと言えます。皆さんは今日から積水化学グループという、事業を通じて社会課題の解決に貢献できる会社の一員だという自覚と誇りをもって、これからの社会人としての人生を送っていただきたいと思います。

 新入社員の皆さんに覚えておいてほしいことは「変化を楽しむ」ということです。皆さんにとって、今日からの新社会人としての生活がまず最初の変化でしょう。積水化学グループの一員としてそれぞれの部署、立場で長期ビジョンに向けて挑戦できること、そして自身の成長につながることだと思って、この変化を楽しんでください。

 積水化学グループにとって重要な鍵は世の中の「変化」です。地球温暖化や目覚ましいITなどの技術革新による世の中の変化に対応できなければ、そこで衰退してしまいますが、変化を先取りし、自ら対応できれば新しい時代をリードすることができます。そういう意味で、変化は我々にとってさらに大きくなる絶好の機会と言えます。変化を機会だと前向きに捉えて、恐れずに挑戦する気持ちを持ち続けてほしいと思っています。

 挑戦とは部署の目標達成のために自身がどのように貢献できるかを考え、自身のありたい姿を描き、現在の自分とのギャップ、すなわち現在の自分に足りないところを認識し、仕事や自己啓発を通じて一歩ずつでも埋めようとすることです。このことを意識して日々の仕事に取り組むのと、意識せず単に頑張るというのでは、数年後の成長に大きな差が出てきます。そして、その成長の先には、さらに一段上の仕事に挑戦するチャンスが必ず巡ってきます。皆さん自身が変化を楽しみ、自身の成長に挑戦してください。

 積水化学グループは挑戦をキーワードに長期ビジョン達成を目指しています。挑戦を促す人事制度の改革や、失敗を咎めない組織風土の醸成も進めています。皆さんの挑戦と成長を何よりも楽しみにしています。

◆住友林業(株)代表取締役社長 光吉敏郎氏

 国連事務総長が昨年「地球沸騰化」と表現したように、近年は気候変動の影響により、世界各地で猛暑や自然災害が甚大化しています。特に、昨年の夏は東京など各地で「猛暑日」の数が過去最多となり、また欧州や北米で森林火災が相次いだことは、みなさんも記憶に新しいと思います。気候変動対策には一国の猶予もありません。

 世界中が脱炭素社会の実現に向けて動き出しています。日本でも、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル社会の実現を目指すことを宣言するなど、脱炭素はすでに地球規模の課題であり、すべての企業が取り組むべき最重要テーマであることはご存じの通りです。

 このような中、当社は2022年に2030年に向けた長期ビジョン「Mission TREEING 2030」を策定しました。これは当社グループが、地球環境、人々の暮らしや社会、市場や経済活動に価値を提供することで、将来の世代を含むあらゆる人々やすべての生き物に、地球が快適な住まいとして受け継がれて行くことを目指すものです。

 住友林業は、長い時間をかけて森を育む森林経営、地域毎に取引先との長年に亘る信頼関係を構築してきた木材建材事業、災害に強く安心安全で環境に優しい木造住宅事業とリフォーム事業、そして高齢化社会においてお客様に寄り添う介護事業、再生可能エネルギーを長期的に供給する木質バイオマス発電事業などを通じ、常に、社会環境の変化に対応しお客様の要請に応え、社会問題の解決に取り組み、企業としての信頼を築き上げてきました。

 これらの事業を通じて川上の森林経営から、川中の木材・建材製造流通、そして川下の木造建築を普及することにより、サプライチェーン全体において、長期にわたりCO2を吸収・固定し、自社のみならず、社会全体のCO2排出量削減に貢献してきました。また森林を健全に保つことは、洪水や土砂災害を防ぎ、生物多様性の保全にも貢献し、さらに、高品質な木造建築の普及により、地球温暖化防止に貢献しながら人々の快適な暮らしを支えています。

 住友林業グループは長期ビジョン「Mission TREEINNG 2030」の中では、当社グループの生み出す価値を「地球環境への価値」、「人と社会への価値」、「市場経済への価値」に整理して、それぞれの重要課題を「森林」、「木材」、「建築」を軸とした「ウッドサイクル」をグローバルに展開することで解決して行く企業として大変重要なミッションを与えられているのです。

 住友林業というブランドは、333年という永きに亘り、私たちの諸先輩方が、社会やお客様からの信頼を積み重ねることで、大切に築いてきた賜物です。しかしながら、そのブランド力も決して永遠を保証されたものではなく、コンプライアンス意識の欠如や気の緩みによる事故などにより瞬く間に失墜します。そして一度失った社会的信用を取り戻すことは容易ではありません。

 社員全員が、目先の利益に追われるのではなく、高い志と熱い情熱を持ち、経営理念に沿って行動し、地道に信頼を一つひとつ積み上げて行くことで、私たちは、選ばれる企業となり、持続的に発展することができるのです。

 そして、持続的かつ健全な成長のためには、自由闊達に意見が言える環境づくりが欠かせません。多様な価値観を尊重しながらも自分の意見を持ち、活発に議論できる人財が求められます。画一的な行動ではなく、それぞれが本気で考え、行動し、個性を発揮し合える、活気とやりがいに溢れた企業にして行きましょう。

(一部抜粋)

◆旭化成ホームズ(株)代表取締役社長兼社長執行役員 川畑文俊氏

 数ある企業のなかで当社グループを選んでいただいた事に対し、当社を代表して心より御礼申し上げます。
 国内外に目を向ければ、近年はコロナ禍やウクライナ紛争、そして円安や資源高騰など、様々なことが私たちの生活に影響を与える大きな変革期を迎えています。その様な時代を生き抜く会社にとって大切なのは、パーパスだと私は考えており、当社にとってのパーパスは、創業当時から社員みんなで大切にしてきた「吾等の誓」です。なかでも一番大切にしている文言が、「正義を実行し、日本の住宅を吾等の力で向上させる」ですので、これだけは皆さん同じ想いで仕事に取り組んでいただければと思います。
 当社は災害に強く、長く安心して暮らし続けることができるレジリエントな暮らしと、それに付随したサービスを提供し、お客様にご満足いただくことで事業を拡大してきた歴史があります。長期耐用住宅の「ヘーベルハウス」「ヘーベルメゾン」を提供することは、建替による建築廃材という環境負荷を減らすサステナブルな住まいを提供してきた、とも言えます。加えて近年では、事業活動で消費する電力を、すべて再生可能エネルギーでまかなう事を目指す国際的なイニシアティブである「RE100」へ参加を表明し、脱炭素社会実現への貢献を進めています。これらはすべて先ほど申し上げた「正義を実行し、日本の住宅を吾等の力で向上させる」というパーパスによるものだと理解いただき、仕事で迷った時は、この言葉に照らし合わせて自分なりに判断していってほしいと思います。
 皆さんはこれからたくさん失敗をしていくと思います。その際は二つの言葉を思い出してください。一つは「ピンチはチャンス」です。失敗はピンチではなく、成長していくためのチャンスだと前向きにとらえてほしいということです。二つ目は「結果に素直になる」です。思った通りの結果が出なくてもお客様やマーケットに理由を求めず、まずは結果を素直に受け止め、自分の行動や考え方を変えてみてください。それを繰り返して成長してきたのが当社です。私たちホームズグループの成長は、社員一人一人の成長の総和です。そのための投資は惜しみませんので、この場に集まった同期の皆さんとのつながりを大切に、互いに切磋琢磨しながら大きく成長していくことを期待しています。

◆ミサワホーム(株)代表取締役社長執行役員 作尾徹也氏

 私たちミサワホームが事業活動をおこなう上で一番大事にしなければならないのは、当社が提供する住まいを通じて、そこで生活をおくる方々の「いのち」と「財産」を守るということです。
 近年、大規模な自然災害が頻発化、激甚化しています。これらの環境の変化は、人類の活動による地球温暖化もひとつの原因と言われています。省エネ性能の高い住宅の提供や新たなソリューションの開発により、カーボンニュートラルの実現などを通じて、さらなる安全で安心な生活環境を提供できるような企業活動をこれからも続けていきたいと考えています。
 当社の今年の年間標語は「果敢」です。従来の常識にとらわれず、「果敢」にチャレンジし、未来につながる新たな価値観を生み出すような仕事に取り組んでいただきたいと願っています。

◆トヨタホーム(株)代表取締役社長 後藤裕司氏

 今日こうして皆さんをトヨタホームの一員としてお迎えすることができたこと、心から歓迎の気持ちを伝えたいと思います。

 トヨタホームは、1975年にトヨタ自動車内で住宅事業をスタートさせてから来年で創業50周年の節目を迎えます。昨今は、能登半島地震をはじめ多発する自然災害、円安の進行、資材・エネルギー価格を含めた物価の高騰などから、先行きが見通せず依然として厳しい経営環境が続いています。そのなかでも当社は戸建住宅事業や賃貸住宅事業、ストック事業、街づくり事業、海外事業などにもチャレンジしながらこれまで成長し続けることができました。

 これもひとえにお客さま、従業員や先達の方々、販売店、取引先、地域社会など、全てのステークホルダーの方々のおかげです。今日から皆さんも仲間に加わります。これまで紡いできた歴史を継承し、ブランドビジョンである「Sincerely for you~人生をごいっしょに。~」を実践するためにも、原点に立ち戻り、現場で起きたことを受けて、お客さまにどうすれば喜んでいただけるか、皆さんと一緒に考えながら、お客さまをはじめとする全ての方々から「ありがとう」と感謝していただける商品やサービスの提供に努めていきましょう。

 そこで皆さんに3つのお願いがあります。一つ目は何事にもチャレンジする、という心構えです。先が見えない時代だからこそ、前例や固定観念にとらわれない発想と失敗を恐れない強い意志を持ってください。

 二つ目はチームワークを大事にする、ということです。自分一人の力では出来ることに限界があります。コミュニケーションを重視し仲間と共に仕事に励んでください。

 三つ目は常に感謝の気持ちと謙虚な姿勢を忘れない、ということです。お客さまや販売店、取引先の方々への感謝の気持ちを忘れずに、謙虚で礼儀正しい行動を心掛けてください。

 結びになりますが、良い仕事と充実した私生活は「健康と安全」があってのものです。このことを忘れずに、皆さんにはトヨタホームで頑張って、成長して、本当に良かった、と思ってもらえる、そんな会社にすることが私の想いです。さあ今日から一緒に頑張っていきましょう。

◆パナソニック ホームズ(株)取締役社長 藤井 孝氏

 入社おめでとうございます。本日皆さんを迎えられること、また、当社を就職先として選んでくれたことを大変嬉しく思います。皆さんは、コロナ禍の中で学生生活を過ごし、コミュニケーションの面で大変苦労されました。社会人として、その苦労や経験を仕事に活かしていただければと思います。

 皆さんは、親の庇護のもとにあった学生生活と違って「社会人には責任が伴う」ということを知ってください。社会人としてのルール、会社としてのコンプライアンスを守る、という当たり前のことを守った上で、存分に会社生活を謳歌して欲しいと願っています。

 当社は、創業者 松下幸之助の“良家づくり”の想いで設立され、今年創業61年目を迎えます。良き住まいをお客さまに提供し続けるためには、社員1人だけでは不可能で、社員全員と協力会社も含めたサプライチェーン全体における連携と信頼が重要となります。また、私が好きな創業者の言葉に「一商人ナリトノ観念を忘れず」があります。会社が大規模になっても、一人ひとりが仕事のプロとしてお客様へ感謝の気持ちを忘れず、お客様の豊かな暮らしを願い、常に一人の商人として仕事に向き合うことが大切です。

 皆さんの配属先は、必ずしも希望通りではないかも知れません。最初の配属先は、あくまで会社生活における一つの通過点に過ぎません。これから様々な人と入交り、現場や他人から学ぶことを重ね、良き相談相手も持ちながら成長していくことで、物事の本質を見極め、困難に対しても自分の答えを導ける人間になって欲しいと思います。当社は、今後、新築請負以外の新分野に事業の幅を広げていこうとしています。皆さんは、この方向性の中で自身がやりたいことを見つけてどんどん挑戦して欲しいと思います。

 本日の午後、当社の親会社であるプライムライフテクノロジーズグループの合同入社式が開催されます。皆さんは、パナソニックホームズに連綿と伝わる創業の想いを体得した上で、グループ各社が持つ伝統・風土も理解しながら、お客様に選ばれ続ける会社に向けて頑張っていただきたいと思います。

 社会人として第一歩を踏み出した本日感じた思いや決意を、「初心忘るべからず」として心に大切に持ち、これから会社生活を歩んでいってください。

◆三井ホーム 代表取締役社長 池田 明氏

【変化する社会情勢の中で適性を見出しプロフェッショナルになろう】

 三井ホームへの入社、誠におめでとうございます。
 当社は、今年10月に創立50周年を迎えます。その節目の年に皆さんをお迎えすることができ、大変嬉しく思います。3年超に及ぶコロナ禍がようやく終息しましたが、その時期は、皆さんの学生生活と重なっており、皆さんは、ご家族や仲間と過ごす時間の大切さを、身をもって知っているのではないでしょうか。入社式やこれから始まる研修では、様々な経験を共にしていく同期との絆を深め社会人として基礎をしっかりと身に付けていただきたいと思います。

 当社は、日本における住文化の質の向上という使命を抱き、1974年に創立されました。会社創立以来、北米で生まれグローバルスタンダードとなった、木造ツーバイフォー工法を日本に導入したパイオニアとして、日本に家づくりの新しいスタンダードをもたらしました。それから50年にわたり、高品質な木造ツーバイフォー・ハウスメーカーとして、25万棟を超える実績を積み上げてきました。
 その中で培った木造建築技術は多岐にわたり、現在では、注文住宅に加えて、大規模木造施設建築などにも用いられる、当社の独自技術として蓄積されています。その独自技術を、「木造をトランスフォーメーションする」という意味の「MOCX」という技術ブランドに集約し、専用住宅、木造マンション「MOCXION」、「MOCX ROOF」を用いた施設系建物など、木造ならではの「人と環境に優しい、すまいとくらし」を提供していきます。

 当社は、急速に変化する社会・経済情勢の中で、三井不動産グループとの連携を最大限に活かしながら、幅広い事業領域を拡大し、ビジネスモデルに応じた成長戦略を推進します。
 今年5月には、連携強化を目的として、三井ホームおよびグループ4社の本社機能を新木場に移転・集約し、「MOCXCOM」と呼ぶグループの羅針盤的役割を果たすとともに、各支社・各本部・各グループ会社においても、「事業別の戦略」と「組織戦による連携強化」を共に推進し、力強くかつ継続的な成長を目指します。

 皆さんの門出にあたり、目指していただきたいことを2点、お話しします。まず1点目は、「プロフェッショナルになる」ということです。その分野において「一流の仕事をする人になる」という意味です。簡単にできることではありませんが、「これだけは人に負けない」という強みを作ることを目指していただきたいと思います。
 2点目は、「信頼される人間になる」ということです。これは、どのような仕事をする上においても、普遍的に最も大事なことです。信頼という財産を築くことができれば、その財産が、多くの場面で皆さんを助け、力を与えてくれるはずです。

 最後に、大きな変革期を迎えている当社には、皆さんが自分を成長させ、自分の可能性を広げる機会が数多くあります。各種業務の中から、自身の強みや適性を見出していただくとともに、新たな発想と積極的な行動を期待しています。そして、「高品質な木造建築の提供を通して、時を経るほどに美しい、持続可能なすまいとくらしを世界に広げていく」という当社のパーパスを共に実現し、「三井ホーム」というブランドを更に輝かせていきましょう。

◆ポラスグループ 代表 中内 晃次郎氏

 ポラスグループは本年、創業55周年を迎えます。目まぐるしく変化する社会情勢の中、素早く物事を判断し、勇気を持って決断し実行する「迅速果断」な行動が求められます。新入社員の皆さんも、是非、プロフェッショナルになれるよう、一人ひとりがしっかりとした意志と覚悟を持って行動してください。そして強い人材として、ポラスグループの未来を担っていただきたいと思います。
 ポラスグループは地域密着の農耕型経営戦略をとっています。住宅業界をみても、ポラスグループ程の企業で、車で1時間以内に駆けつけられる範囲のみで活動をしている会社は存在しません。住宅業界では、高品質な住宅を提供することはもとより、暮らしを身近でサポートしてくれる会社が選ばれている傾向があると考えています。皆さんも、お客様の暮らしを支えていくことが仕事だと捉えてください。今後も地域に根付く企業として、暮らし文化、地域文化を創造し、併せて地域貢献活動にも積極的に参画していただきたいと考えています。
 社会人として大事なことは、自分への投資をすることです。具体的には新聞購読と資格取得をお願いします。新聞を読むことで、国内外問わず経済状況や様々な情報に触れ、世の中の流れを捉え、知見を広げることで、それを利用し仕事に活かしてください。資格取得については、我々は法律に基づいて事業を行っていますので、法律や業界の知識やルールは一人ひとりがしっかりと理解し、身に着けていなくてはなりません。早い時期での資格取得に努めてください。
 私たちは自らに投資をし、プロとしてしっかりと行動ができ、壁や苦難を乗り越えられると見込んだ方々を採用しておりますので、自信をもって頑張ってください。一人前になった皆さんと一緒に仕事をしていきたいと思います。活躍を期待しています。

◆ハウスコム(株) 代表取締役 社長執行役員 田村 穂氏 

 ご入社おめでとうございます。

 本日は、皆さんに対する 私の2つの 期待について話をします。
1つ目は、不動産業界からの期待です。現在、不動産業界は、外国人居住者が増え、多様な働き方が浸透する中、市場は拡大基調にあり、賃貸仲介業として追い風の流れになっています。

 そんな賃貸仲介業の課題は人の育成です。不動産業界全体でどのように人を育成していくかが課題になっています。少子化や多様な働き方が導入されている昨今ではありますが、どのように従業員の収入を上げるか、どのように皆さんのパフォーマンスを上げていくか、といった課題があることを皆さ
んに知ってほしいです。こうした中で、皆さんには、不動産業界が発展していく上でキャリアの見本になってほしいと期待しています。たくさんの成功例を見せていただくために、私たちは何をしなければならないのかを一緒に考えたいと思います。

 2つ目は、会社からの期待です。
3年後、5年後、皆さんがどのような姿を見せてくれるのか。ハウスコムでどのように社会に貢献するのか。会社が事業を継続するためには、皆さんの力が大事になってきます。特にこれからは、皆さんが会社を使ってどのように社会に貢献するかが大切になってきます。貢献のしかたは、ボランティ
アとして人助けをしたり、人に何かを教えたり、人に夢を与えたりなど、いろいろな方法があります。当社を使って自分らしさを発揮できる人たちになってほしいです。

 不動産業界に対する人々の期待はとても大きいです。特にハウスコムは、賃貸仲介業のみでこれまでやってきた会社です。 賃貸仲介業は人と接点を持つことが最も大切です。とにかく、多くの人々から期待を寄せられている中での皆さんの出発だと思ってほしいです。

 皆さんがこれからどうなりたいかを私たちはサポートします。そして、ハウスコムが成長することにより、従業員がありたい姿を追求することができる会社であると世の中にアピールできたらいいなと思っています。

 ぜひ皆さんと力を合わせて、もっともっと会社を大きくしたいと思います。ハウスコムのゴールと皆さんのゴールは一緒です。やりがいがあるかどうかです。皆さんと切磋琢磨して、より良 い会社にしていきたいと思います。そして皆さんには、より良い人たちになっていただきたいと思います。

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お知らせ

2024/5/23

「記者の目」を公開しました

記者が興味を持ったテーマを徹底取材する「記者の目」を更新しました。

今回更新したのは、「インフラゼロへの挑戦」。皆さんは、(株)MUJI HOUSEが、既存のライフラインに依存せず、エネルギーを自給自足できる設備を整えたトレーラーハウス「インフラゼロでも暮らせる家」の商品化を目指しているのをご存じですか?同社は昨年3月に実証実験「ゼロ・プロジェクト」を開始。2025年の実用化を目指し、今年4月にはプロトタイプを報道陣に公開しました。写真も交えつつをレポートします。「未来の家」が垣間見えるかもしれません。