不動産ニュース / 開発・分譲

2024/4/3

大阪中央郵便局跡地の複合タワーが竣工

「JPタワー大阪」外観
貸オフィス。基準階フロアの貸室面積は約4,000平方メートルと西日本最大
サウナルーム

 日本郵便(株)、西日本旅客鉄道(株)(JR西日本)、大阪ターミナルビル(株)、(株)JTB、日本郵政不動産(株)が開発を進めていた「梅田3丁目計画(仮称)」の大型複合施設「JPタワー大阪」(大阪市北区)が竣工。3日、報道陣に公開された。全面開業は今夏を予定。

 旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区(敷地面積約1万2,900平方メートル)の再開発。建物は、地上39階地下3階建て、延床面積約22万7,000平方メートル、高さ約188m。JR「大阪」駅西口に直結。同駅からサウスゲートビルディングを経由して接続する歩行者デッキを整備するなどして、エリアの回遊性を高める。地下1階から地上6階が商業施設「KITTE大阪」、6階が劇場、8・9階はオフィスサポートフロア、11~27階がオフィス、29~38階がホテルと、多様な機能を備える。

 8階には、商談や打ち合わせ、仕事などに利用できる約200席のラウンジを用意。17時からはアルコール類を含むドリンクの提供を行なう。9階のオフィスロビーには、軽食を購入できる無人コンビニ、3,000平方メートルほどの広さに約500席を備えた食堂、サウナルーム、ランニングマシン付きのフィットネスルーム、緑豊かな屋上庭園を設け、ワーカーのウェルビーイングをサポート。17階はミーティングラウンジとし、完全個室ブースを18室、8~32人で利用できる会議室を15室用意した。

 オフィスは、基準階床面積が約4,000平方メートルと西日本エリアで最大。天井高2,800mmの無柱空間で、柔軟なオフィスレイアウトを可能としたほか、最小分割は約130平方メートルと小規模オフィスのニーズにも対応可能。昨年11月からオフィスの仮使用を始め、現在までに入居しているのは約10社。契約合意段階を含めると30社ほどになり、事務所貸室面積約6万8,000平方メートルのうち半分ほどが埋まっている。

 劇場「SkyシアターMBS」は、客席1,289席。自由度の高い舞台機構、最新設備で関西文化の育成、発信、にぎわいを生む拠点とする。ホテルは、(株)ジェイアール西日本ホテル開発がマリオット・インターナショナルと提携し、「オートグラフ コレクション」ブランドの「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」(総客室数418室)をオープン。「KITTE大阪」は、飲食店舗や物販店舗を中心に107店舗が出店し、日本各地の「ヒト・モノ・コト」を提供できる場とする。

 同日の竣工式で挨拶した日本郵政社長の増田寬也氏は「JPタワー大阪は、地域のにぎわいや利便性の向上に貢献するとともに、オフィス、商業施設、劇場、ホテルの4つの複合用途の連携により、地域の新たな魅力の創出に寄与していけるものと確信している」などと述べた。

ミーティングラウンジ。個室ブースと、多人数利用が可能な会議室を設けた
アルコール類の提供も行なうラウンジ
屋上庭園

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