不動産ニュース / 開発・分譲

2024/4/11

間取り可変の新提案に評価/総合地所他「松戸」

「ルネ松戸みのり台」完成予想モデル
モデルルーム。従来収納だった場所を、多目的に利用できる「フィットゾーン」として居室に取り込んでいる。モデルルームではリビング隣接の洋室をリビングと一体化。元洋室のフィットゾーンをワークスペースとして提案している(写真の中央部分あたり)

 総合地所(株)は10日、三交不動産(株)と共同で開発を進めている分譲マンション「ルネ松戸みのり台」(千葉県松戸市、総戸数173戸)のモデルルームを報道陣に公開した。長谷工グループが開発した分譲マンションの新しい間取り提案「Be⁻Fit」の導入第1号物件の一つ。建築コストの圧縮と多様化するユーザーのライフスタイルへの対応を両立し、より自由度の高い空間利用を目指すもので、来場したユーザーからも好反響を得ている。

 同物件は、新京成線「みのり台」駅徒歩10分、JR常磐線他「松戸」駅バス19分バス停徒歩4分に立地する、鉄筋コンクリート造12階建てのマンション。建設地は聖徳大学女子寮跡地。建物はZEH-Oriented仕様で、施工は(株)長谷工コーポレーション。住戸は、2LDK~4LDK、専有面積約58~82平方メートル。3LDKが約8割を占める。共用施設として、ワークラウンジや子供の創造力を育む工夫を凝らした「クリエイティブラウンジ」(多目的室)を設ける。竣工は2026年1月予定。

 「Be⁻Fit」は、可動収納ユニットを使った間取り可変の提案「UGOCLO」に続く長谷工グループの新たな間取り提案として、開発・施工・販売などグループ各社からメンバーを集めたプロジェクトチームで考案したもの。アウトフレーム構造の採用で居室をレイアウトがしやすい空間とした上で、各居室の収納を廃止。家族全員の収納を1ヵ所に集めた「ラージストレージ」を設置する。

 各居室には、収納の代わりにユーザーが自由な空間にできるスペース「フィットゾーン」を設定。廊下の一部分も幅を450mm拡大し、フィットゾーンを設置する。フィットゾーンとラージストレージの壁は、幅を統一した背面支持金物を設置。別売の棚板(ビーフィットシェルフ)やポール、ボックスを取り付けることで、クローゼット、プレイスペース、テレワークスペースなどを自由にレイアウトできる。レイアウトが思い浮かばないユーザーのため、4つのパッケージプランを用意。パッケージプランは、約8万~24万円で、住宅ローンにも組み込める。入居後の追加購入や、IKEAやディノスの家具割引サービスも行なう。

 「Be⁻Fit」は全戸に採用し、レスオプション(通常の収納付き)にも対応。フィットゾーンは純正のパーツを使った収納やワークスペースだけでなく、居室の一部としてさまざまな目的で使えるスペースとして提案する。

 これまでの資料請求数は約250件。3月2日からのモデルルーム事前案内会への来場者は60組で、松戸市内在住の一次取得者層が中心。5月中旬から販売を開始する予定で、坪単価は230万円を予定している。

フィットゾーンやラージストレージを目的に合わせコーディネイトするためのパッケージプラン。背面支持金物は幅が統一されており、共用できる。ユーザーは購入が必要だが、住宅ローンに組み込むことができ、35年ローンの場合は月数百円~1,000円程度の支払いで済む
廊下に設けたフィットゾーンの活用例

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お知らせ

2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。