不動産ニュース / その他

2024/6/21

大阪ガス、実験集合住宅に資源循環の検証住戸

 大阪ガス(株)は21日、同社の実験集合住宅「NEXT21」(大阪市天王寺区、総戸数18戸)において、新たな改修住戸の概要を発表した。

 同実験住宅は地下鉄谷町線「谷町六丁目」駅徒歩5分に立地。敷地面積は1,542.92平方メートル。地上6階地下1階建てで、地下1階~地上2階は鉄骨鉄筋コンクリート造、3~6階をプレキャストコンクリートと鉄筋コンクリートの複合構法で建てている。竣工した1993年以降、「環境」「エネルギー」「暮らし」といった側面からの視点で居住実験を続けており、エネルギーシステムの構築や新たな暮らしの提案を行なっている。2024年4月には居住実験開始から30年を迎え、新たに「和の居住文化の継承・発展」をテーマとした住戸改修を行なうこととした。

 改修住戸の専有面積は134.64平方メートル。日本の住まいには、風や太陽光、熱など自然の力を取り入れる「パッシブデザイン」の先駆的な考えがあったことから今回の改修においても、環境シミュレーションを実施し、計画中の建物の影響なども含めて自然環境への影響を可視化する。

 伝統的な日本の住まいにおける「サーキュラーデザイン」(資源循環)も導入し、既存住戸の材料を極力活用するほか、新規に導入する材料には周辺地域で発生するごみの再利用や、自然素材を利用することで、改修に関するエネルギー低減に役立てる。さらに、将来的に改修・解体が容易にでき、転用もしやすい構工法を採用し、同実験住宅や近隣の住民らが施工プロセスに関わり、自らメンテナンスできるようにしていくという。

 25年4月に現住戸の解体を開始し、26年2月に竣工する予定。竣工後は公開見学なども行なう。

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