不動産ニュース / 開発・分譲

2024/7/2

新虎のオフィスビルをスマート化/安田不

 安田不動産(株)は1日、2月に竣工した「新虎安田ビル」(東京都港区)をスマートビルとして運営していくと発表した。

 同ビルは、JR「新橋」駅徒歩5分。敷地面積は約2,234平方メートル。地上14階地下2階建てで、延床面積は約2万5,844平方メートル。事務所や診療 所、貸し会議室で構成する。

 清水建設(株)が提供する、建物OS「DX-Core」を導入。施設利用者の利便性の向上および建物管理の効率化を目指す。具体的には、施設利用者とビル管理者の連携を促進するため、館内のお知らせ情報の閲覧や各種申請、テナント内の空調・照明・ブラインド操作ができる「専用ポータルサイト」を開設する予定。

 また、DXやIoTを活用し、トイレや喫煙室の混雑状況の表示や、人の動きをカメラで自動検知するエレベーターの自動呼出しなど、日常的なビル利用の自動化・見える化を推進。DX-Coreを介して、さまざまな設備・機器やアプリケーションと連携し、ビル運営の生産性向上や利用者の利便性向上を目指していく。

 さらに、人流データを活用したにぎわい創出の実証実験をスタート。scheme verge(株)の人流解析・マネジメントプラットフォーム「Horai」をDX-Coreと連携させ、ビル内外の人流データを取得・解析し、その結果をDX-CoreアプリおよびHoraiアプリ経由でリアルタイムに提供する。施設利用者にはデジタルスタンプカードやクーポンサービスを提供することで、周辺地域での消費を促進すると同時に、オフィステナント向けのチームビルディングイベントを開催するなどして、出社意義を高める施策を検討している。

 なお、同実証実験は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成事業として採択されている。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。