(株)三好不動産は16日、オフィステナント仲介業に参入すると発表した。
同社は2004年より、飲食や物販等サービス業を中心としたテナント仲介・管理業を開始。オフィス仲介への参入は、福岡市が主導する再開発事業「天神ビッグバン」と「博多コネクティッド」により、オフィスの総延床面積が増えることで同市に拠点を構える企業が増加すると見込んでのもの。半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県菊陽町への進出に伴い、関係の住宅売買案件に付随した問い合わせが多くなっている現状から、海外企業の誘致に力を入れる。
同日、その一環として、敷金減額サービスを展開する(株)日商保(本社:東京都港区、代表取締役社長:豊岡順也)が提供する「敷金で福岡グロースプロジェクト」への参画も発表した。台湾人顧客を中心に、TSMC進出に付随した住宅購入の案件が熊本で増加する中、台湾系半導体産業の九州進出の相談も増えている現状から、敷金の完全無料化を提案することで、福岡への企業誘致を有利に進める。
第1弾として、三好不動産が管理業務を受託する「AUSPICE(オースピース)福岡天神」(福岡市中央区、7月末竣工予定)において、敷金無料で全10区画のテナント募集を開始。これにより、利用企業は1区画当たり約1,000万円の敷金を支払うことなく、入居が可能になる。