ヒューリック(株)は17日、複合オフィスビル「ヒューリック虎ノ門第二ビル」(東京都港区)の竣工を発表した。
トヨタモビリティ東京(株)と2021年3月に基本協定を締結。同社から土地を定期で借り受け、同社へ賃貸する店舗および自動車修理工場の他、外部テナントへ賃貸するオフィスの複合ビルを開発した。
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅および同日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅徒歩3分に立地。「虎ノ門ヒルズ」駅の開業や周辺の大型再開発により国際新都心として注目の集まるエリアに位置する。
敷地面積は約1,404平方メートル。建物は鉄骨造地上14階地下1階建て。延床面積は約1万2,953平方メートル。
前面道路より引きをとったボリュームレイアウトとすることで、“都市・建築・環境・ヒューマンスケール”の4つの観点から「視認性・整形のボリューム・日射遮蔽効果・魅力的なシークエンス」を目指した。また、脱炭素の観点から、日射制御する深い庇付きのフルハイトサッシュを組み込むことで、彫りの深い重層感のあるガラスファサードとした。
さらに制振構造を採用し、耐震性能は建築基準法標準レベルの1.5倍相当を確保。制振ダンパーが大地震、長周期地震動時にわたるまで幅広く地震エネルギーを吸収して揺れを低減する等、ワーカーの安全性とBCPに対応する。
低層階にはトヨタモビリティ東京の店舗および自動車修理工場がオープン。5~14階は外部テナントへ賃貸するオフィス。すでに全フロアのテナントが決定しており、内装工事の後、順次開業予定。