不動産ニュース / 仲介・管理

2024/9/12

湘南の魅力を盛り込んだシニアレジ/三井不レジ

「パークウェルステイト湘南藤沢」外観(中庭より撮影)
一般居室。高層階からは湘南の海、江ノ島が見渡せる

 三井不動産レジデンシャル(株)は12日、10月1日に開業するシニアレジデンス(住宅型有料老人ホーム)「パークウェルステイト湘南藤沢SST」(神奈川県藤沢市)を報道陣に公開した。

 同社のシニアサービスレジデンス「パークウェルステイト」の第6弾で、神奈川県初の施設。JR東海道線「藤沢」駅徒歩29分、「辻堂」駅徒歩24分に立地。建設地は、パナソニック工場跡地で整備が続けられてきたサスティナブル・スマート・タウン「FujisawaSST」の一角。元は分譲マンションが建築される予定だったが、世代循環の仕組みが必要との考えから、地区計画を変更の上、シニアレジデンスを建設することになったもの。

 敷地面積は、約1万8,500平方メートル。建物は、鉄筋コンクリート造地上14・13階建ての住居棟と、鉄骨造地上3階建ての共用棟で構成。延床面積約4万5,000平方メートル。施工は(株)長谷工コーポレーションで6月に竣工済み。

 「湘南コミュニティLife」をコンセプトに、港南エリアの魅力を施設内にふんだんに盛り込んでいるのが特長。建物内の随所に植栽やグリーンを配置。植物もヤシなど湘南をイメージした樹種を選んだ。屋内の緑量は、同ブランドでは最大。住居棟と共用棟の間には約1,000平方メートルの中庭を設けるほか、敷地周囲もふんだんに緑化している。屋内には、湘南各所で録音した自然の音をBGMとして流すほか、湘南ゆかりのアーティストのアートや、海や貝殻をイメージしたアートを置き、湘南らしい生活を提供する。

 共用施設としては、大浴場、ピアノルーム、カラオケルーム、理容室、ライブラリー、ラウンジ、サロンなどを用意。フィットネスクラブやウェルネスサロンでは看護スタッフやトレーナーが入居者の健康促進をサポート。フィットネスジム、カフェやテラスも外部利用を受け入れることで入居者と地域とのコミュニティを広げていく。社会福祉法人と連携した介護サービスと、併設クリニックによる日常の健康管理を組み合わせ入居者をサポートする。

 一般居室は490戸。専有面積約43~73平方メートル。定員2名。介護居室は76戸で平均専有面積25平方メートル。すべて定員1名。居室内やトイレ・浴室等に緊急通報ボタンを配置。洗面所は車いす対応、居室やトイレ・浴室は引き戸。在室にかかわらず12時間トイレ利用が無い場合はスタッフが駆け付ける。

 入居費用は、2LDK(54平方メートル)に2人で入居した場合、入居一時金は入居時75歳の場合で5,730万円、同82歳の場合で4,320万円。共益費、サービス料、食事基本金を合わせた月額の支払いは29万7,500円。2023年4月にホームページを開設して以来5,000件の反響を集めており、すでに半数の住戸で申し込みを得ている。申込者の66%が神奈川県在住で、うち25%が地元および周辺の湘南エリア在住者。

シリーズ6物件中で最大量の緑を建物内の随所に配置(写真はエントランスロビー)
カフェは地域住民にも開放し、入居者との交流を図ってもらう

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