不動産ニュース / 開発・分譲

2024/10/1

サンケイビル、府中でマルチテナント型物流施設

「SANKEILOGI府中」外観

 (株)サンケイビルは9月30日、マルチテナント型物流施設「SANKEILOGI府中」(東京都府中市)を竣工した。「SANKEILOGI」シリーズの第4弾。

 中央自動車道「国立府中IC」から約3.6kmで、東京都心まで30km圏内に位置。JR武蔵野線「北府中」駅から徒歩約10分と最寄り駅から徒歩通勤が可能で、従業員確保の面でも優位な立地。
 敷地面積1万6,876.98平方メートル、鉄筋コンクリート造+鉄骨造、地上4階建て。延床面積は3万9,616.85平方メートル。2階につながるスロープを設置し、1階・2階にトラックバース40台を確保。エレベーター・垂直搬送機を設置し、1・4階、2・3階の2層使いを可能としている。

 4階にはテナント従業員が自由に使える共用ラウンジを設置。テーブルやイスにバリエーションを持たせ、個人でも複数でも使用しやすい環境を整えている。富士山を望めるテラスも用意した。

 地震等の大規模災害が発生した際に、防災活動の拠点として機能することを目指した自主管理公園を敷地北側に整備し、公園にはかまどベンチやマンホールトイレ、災害対応ベンダーを備えている。さらに、公園側からもアクセスできる災害用備蓄倉庫を確保し、水や食料、毛布・発電機、寸胴や薪も備え、有事の際には従業員に限らず近隣の人にも利用してもらえるようにした。
 また敷地内にある府中市の遺跡登録を受けた「横海道北1号塚」を一般の方にも見学してもらえるよう、遺跡を保護した上で、公園から遺跡までアプローチできるよう整備した。

 1・4階は(株)サンリツの入居が決定。2・3階にも複数の引き合いを受けているという。

4階にテナント従業員が自由に使える共用ラウンジを用意
自主管理公園にはかまどベンチやマンホールトイレなどを設置し、有事の際に防災拠点として機能することを目指す

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BTS型・マルチテナント型(物流施設の〜)

物流施設の種類は、その性格によって、大きくBTS型とマルチテナント型に分けることができる。(1)BTS型特定のテナントの要望に応じてオーダーメイドで建設され、賃貸される物流施設。

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