不動産ニュース / その他

2024/11/5

アートでワーカーの感覚を刺激するオフィスビル

1階エントランスロビーに設けられたパブリックアート「視野の解放」(作者:DumbType)

 (株)永坂産業は、所有・管理するビル「ミュージアムタワー京橋」(東京都中央区)の共用部の一部をリニューアルした。

 同ビルは地上23階建て。旧ブリヂストンビルを建て替え、2019年に竣工した。永坂産業が高層部のオフィス部分を、(公財)石橋財団が低層部のアーティゾン美術館部分を、それぞれ区分所有している。

 同社と戸田建設が「京橋一丁目東地区計画」に基づき、「アートと文化が誰にも近い街」をコンセプトに開発を推進してきたが、戸田建設が開発していた「TODA BUILDING」が2日に開業。街区全体も「京橋彩区(きょうばしさいく)」としてグランドオープンするのに合わせてリニューアルを実施した。「TODA BUILDING」については過去のニュースを参照。

 “ビジネスパーソンの発想を刺激し、創造的な働き方を促すビル”とすることを目的に、オフィスビルの就労者が利用する1~3階の共用部分に、創造性を向上させるための仕掛けを施した。
 1階エントランスロビーには、アートコレクティブの先駆的存在である「Dumb Type(ダムタイプ)」の作品「視野の解放」を展示。これは、世界で公開されている「ライブカメラ」の映像をリアルタイムに収集し、1枚の窓に見立てて表示する作品で、ビルにいながら外の世界と通じる感覚が得られる。モニタはビル内とビル外の両面に設けられているため、通りを歩く人も作品を楽しめる。
 1~3階のエスカレーターには、エンジニア集団nomena監修の音楽作品を展示。エスカレーターに乗っている時間も感覚を刺激し、プライベートとワークのスムーズな切り替えを促す。3階のオフィスラウンジは、武蔵野の森をコンセプトとした植栽を設置。その周りに待ち合わせのスペースやワークスペース、ミーティングスペースの機能を備えた。

 永坂産業は、今後もアートとビジネスの関係に注目した取り組みを進めると共に、エリアマネジメント組織である(一社)京橋彩区エリアマネジメントとともにまちに開かれた芸術・文化拠点づくりを進めていく考え。

1~3階をつなぐエスカレーターには、nomena監修の音楽作品で行きかう人々の感覚を刺激する
3階のオフィスラウンジ。武蔵野の森をコンセプトとした植栽を中央に配置している

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