三菱地所(株)は7日、2025年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。
当期(24年4月1日~9月30日)は、営業収益6,410億6,500万円(前年同期比9.0%増)、営業利益998億7,800万円(同10.6%増)、経常利益794億4,200万円(同5.6%増)、当期純利益500億2,100万円(同20.4%増)となった。
コマーシャル不動産事業は、ホテル・商業施設を中心としたインカムゲインおよびキャピタルゲインがそれぞれ増加したことにより、セグメント営業収益は2,143億7,900万円(同9.4%増)、営業利益は424億4,100万円(同16.6%増)。
丸の内事業は再開発に向けた閉館等により減益となったが、当期末時点の空室率は1.45%(同0.38ポイント低下)に低下。オフィスリーシングも引き続き好調に推移し、セグメント営業収益は1,899億7,000万円(同0.8%減)、営業利益は484億400万円(同6.4%減)を計上した。
住宅事業は国内分譲マンションの増益により、セグメント営業収益は1,523億8,600万円(同25.7%増)、営業利益は37億3,900万円(前年同期:営業損失9億8,500万円)。
海外事業については、物件売却益の減少により、セグメント営業収益は573億8,600万円(前年同期比2.7%減)、営業利益は113億500万円(同37.3%減)となった。
通期については、営業収益1兆5,960億円(同6.1%増)、営業利益3,000億円(同7.7%増)、経常利益2,520億円(同4.5%増)、当期純利益1,730億円(同2.7%増)を見込む。
同社執行役常務の梅田直樹氏は「海外事業に関して、米国や英国、豪州のマーケット環境を踏まえ一部物件売却を来期以降に繰り越したため、5月には700億円の営業利益予想だったのを今回500億円とした。その分は、好調なコマーシャル不動産事業・丸の内事業・住宅事業の三つがカバーすると見込み、全体として営業利益の予想数値は変えていない」と述べた。