NTT都市開発(株)は7日、米国ボストン都市圏において、賃貸住宅2物件を取得し、バリューアップ事業を進めると発表した。
同社は2019年12月に米国で初の住宅事業に参画。それ以降、ニューヨークやボストン、ダラスなどでパートナー企業と共に事業を展開してきた。今回の2つのプロジェクトは、これまでの事業で蓄積したノウハウを最大限活用し、同社グローバル事業基盤の強化・拡大を図るのが目的。
今回取得したのは「One India St」(ボストン市、総戸数94戸)および「The batch Yard」(エバレット市、総戸数328戸)。「One India St」は、1898年にオフィスビルとして竣工し、96年に住宅へコンバージョンした賃貸住宅兼オフィス・商業ビル。市内のダウンタウンに立地しており、近隣はオフィス街と大規模商業施設、歴史的な公園などもあり、生活環境も整っている職住近接物件で、単身・共働き世帯から底堅い需要があるという。新規開発の少ないエリアで築100年超という外観を生かしながら、スマート空調やスマートロックなど現代的な設備を組み合わせて価値を高めていく。
建物は地上11階建て、貸付面積は住宅約7,200平方メートル、オフィス約1,900平方メートル。
「The Batch Yard」は、ボストン中心部や大学・医療機関の集まるエリアまで車で15分ほどとアクセス性に優れる地域に立地。再開発も計画されている、地域のポテンシャルの高さも特徴。メイン棟・北棟・南棟の3棟構成で、メイン棟は1930年に竣工した元工場で、2015年にコンバージョン済み。北棟・南棟は15年の竣工。共用部の改修や建物内ネットワーク環境の整備などを行なってバリューアップを図る。
建物は地上4~7階建て、貸付面積は約3万9,700平方メートル。