(株)東京カンテイは21日、2024年10月の三大都市圏中古(既存)マンション70平方メートル換算価格の推移を発表した。
首都圏は4,864万円(前月比1.1%上昇)となり、3ヵ月連続の上昇となった。都県別では東京都が7,170万円(同2.9%上昇)と6ヵ月連続の上昇。一方、神奈川県は3,644万円(同0.3%下落)、千葉県は2,696万円(同0.6%下落)、埼玉県は2,886万円(同0.9%下落)とそろって下落した。
近畿圏は2,901万円(同0.6%上昇)と5ヵ月連続で上昇。大阪府は3,197万円(同1.5%上昇)と7カ月連続の上昇、兵庫県は2,458万円(同0.4%上昇)と小幅ながら2ヵ月ぶりに下落した。
中部圏は2,268万円(同0.5%上昇)、愛知県は2,399万円(同0.5%上昇)と共に上昇。愛知県で前年同月比がプラスとなったのは、23年9月以来となる。
主要エリアの動向を見ると、首都圏では東京23区が8,309万円(同3.2%上昇)と6ヵ月連続の上昇となった。最も価格水準が高い都心部がけん引する状況に変わりはないが、直近にかけては都心部の周辺エリアでも上昇度合いが強まる動きが増え始めている。
さらに都心6区に限ると、70平方メートル換算価格は1億3,800万円(同2.9%上昇)と、21ヵ月連続の上昇。比較的高い上昇率を示す状況が続いている。城南・城西6区は7,566万円(同1.6%上昇)、城北・城東11区は5,742万円(同1.8%上昇)。また、大阪市中心6区は6,381万円(同1.6%上昇)と10ヵ月連続で上昇、前年同月比の上昇率は20.0%の大台に達している。名古屋市中心3区は3,732万円(同0.6%下落)と2ヵ月ぶりに下落した。