不動産ニュース / 開発・分譲

2024/12/10

日本橋川沿いの再開発を着工/東京建物

「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」の完成イメージ

 東京建物(株)と東京ガス不動産(株)は10日、再開発組合員として推進している「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(東京都中央区)の起工式を執り行なったと発表した。

 区域内の南北街区一体を段階的に整備するプロジェクト。敷地面積は全体で9,260平方メートル、このうち南街区が約7,560平方メートル、北街区が約1,700平方メートルとなる。南街区には、オフィスを中心とする高層棟、北街区は首都高の地下化によって整備される日本橋川沿いの水辺空間と、それに連続する商業施設を配置。歩行者デッキによってスムーズな歩行者動線も確保する。地下鉄「日本橋」駅とJR他「東京」駅を接続する地下通路の一部区間を整備し、周辺の再開発エリアと連携した大手町駅・京橋駅を含む広域地下歩行者ネットワークを構成する。

 金融関連プレイヤーが集積するエリアの中心という立地環境を生かし、国際的な高度金融人材の活動支援の場として、商談やビジネス交流、アフターコンベンションなどに利用できる施設やMICE機能を整備していく。

 南街区の高層棟は鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上44階地下3階建て。基準階面積は約860坪という大規模なオフィス空間特徴とする。6~9階には、シンガポールのホスピタリティグループであるアスコットの最上級ブランド「The Crest Collection」を日本で初めて誘致。「SEN/KA TOKYO by The Crest Collection」(総室数92室)を開業する計画。1ヵ月以上の長期滞在にも対応できるホテル・イン・レジデンスとして幅広いニーズに対応していく。

 このほか、コージェネレーションシステムの導入や地域冷暖房施設のネットワーク化によって環境負荷を低減。非常用発電施設も整備することでBCP対応も強化するのに加え、災害発生時の帰宅困難者受け入れスペース等も整備する計画。

 竣工は南街区が2029年度、北街区が32年度。「SEN/KA TOKYO」は29年下半期の開業を予定する。

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