不動産ニュース / 開発・分譲

2024/12/16

「国際ビル・帝劇ビル」の建て替えPJが始動

「(仮称)丸の内3-1プロジェクト」完成予想図〈写真提供:三菱地所(株)〉

 三菱地所(株)は16日、東宝(株)、(公財)出光美術館と共同で進めている「(仮称)丸の内3-1プロジェクト(国際ビル・帝劇ビル建替計画)」(東京都千代田区)の計画概要を発表した。

 東京圏国家戦略特別区域会議のもとに設置された東京都都市再生分科会で開催され、同プロジェクトを含む丸の内中通り南周辺地区に関して都市計画手続きが開始されたことを受けて公表したもの。同プロジェクトは、大手町・丸の内・有楽町地区の高度業務集積をさらに進めると共に、日本の芸術文化の発展を担う重要拠点として整備する。今後、東京圏の国家戦略特別区域における都市再生プロジェクトとして、内閣総理大臣による区域計画の認定に向けて東京都・千代田区において手続きが進められる。

 都市再生特別地区の区域面積は約1.4ha、敷地面積は合計約9,900平方メートル。地上29階地下4階建て、高さは約155m、延床面積は17万6,000平方メートル。

 建物は、地域のまちづくりガイドラインに沿って計画。皇居からのパノラマ計画を意識した建物全体計画については(株)三菱地所設計が担当し、低層部の外装デザインにには建築家の小堀哲夫氏を起用。スカイラインを形成しながら、まち並みに調和したデザインとする。夜間についても大丸有エリアの統一性を意識したライティング計画を実施する。また、従前建物の百尺(31m)の軒線を継承。高層部は一定のセットバックを施すことで低層部の既存の軒線との連続性を確保する。また、皇居外苑への眺望を生かした低層屋上テラスも整備する。

 6~29階にはハイグレードオフィスを整備して東京の国際競争力向上に寄与。さらに低層部には計画の最大の特徴である帝国劇場と出光美術館だけでなく、商業施設を設けて建物の滞在価値を高める。

 帝国劇場と出光美術館については、再整備と機能強化を図る。帝国劇場のロビーホワイエの社交場的機能を強化して出会い・交流を促進すると共に、快適に観劇できる空間整備を行なうことで観劇の裾野を広げる。また、出光美術館では、展示公開エリアを拡充して東洋・日本古美術の魅力や独自性を国内外に発信、さまざまな文化発信プログラムの開催やアフターMICEメニューを提供していく。

 工事期間は2025~30年度を予定。計画に合わせて、JR「有楽町」駅の東西を接続する地下通路を新設。大丸有エリアの地下歩行者ネットワークを拡充する。

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