不動産ニュース / 開発・分譲

2025/1/28

厚木の団地を一部建て替え/神奈川県住宅供給公社

 

「フロール厚木緑ヶ丘」外観

 神奈川県住宅供給公社は28日、賃貸住宅「フロール厚木緑ヶ丘」(神奈川県厚木市、総戸数39戸)の竣工に伴い、プレス向け内覧会を開催した。

 小田急線「本厚木」駅、バス約10分徒歩2分に位置。敷地面積2,218.82平方メートル、壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造・地上5階建て。

 1964年に竣工した14棟・464戸の「緑ヶ丘団地」の入居率低下に伴い、2010~11年に、2棟・64戸を集約し12棟・400戸に。一時的に入居率は改善したが、再度入居率が低下したため、2回目の再編を行なうことが決定。4棟を集約して新築1棟に建て替え、既存の8棟・272戸と1棟・39戸を運営・維持していくこととした。

 全戸開口6m以上の南面バルコニー付きの住戸とし、明るさと開放感を確保。住環境や健康に配慮し、専有部・共用部・駐車場を含む敷地内すべてを禁煙に。エントランス・ゴミ置き場に防犯カメラを設置した。28台分(福祉車両1台含む)の平置き駐車場、8台分のバイク置場(大区画2台、小区画6台)、39台分の自転車置き場を用意。災害時の備えとして、マンホールトイレやかまどベンチも設けている。

 間取りは、リビング・ダイニングと居室間を引き戸で区切り柔軟なレイアウトが可能な1LDK、居室間にウォークインクロゼットを配置し部屋移動がスムーズな2DKの2タイプを用意。専有面積はいずれも45.27平方メートル。システムキッチン、ウォークインクロゼットなどを設備。靴の脱ぎ履きに便利な開閉式ベンチも取り付けた。賃料は7万2,900~8万500円。

 併せて、東京工芸大学との連携により、集会所を拠点に「団地を地域にひらく」取り組みを実施。集会所に出入りしやすいよう土足可とし、集会所と屋外空間との連続性を持たせる。モノを介した交流を生む仕掛けとして「ディスプレイウォール」を設置し、ギャラリーやキッチンなどとして活用していく。オープンスペースでのマルシェ開催や、キッチンカーの出店なども予定している。

 1月24~26日にモデルルーム見学会を開催。30組ほどが訪れ、10組の申し込みがあった。建て替え後の移転者25組の入居が決まっているという。入居開始は3月14日から。

大学生のアイディアで作成されている「ディスプレイウォール」
災害時の備えとしてかまどベンチが設けられている

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ウォークインクロゼット

ウォークインクローゼットのこと。

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