不動産ニュース / 開発・分譲

2025/2/4

投資目的4割、駅前複合再開発の威力まざまざ

「プラウドタワー岡山」完成予想モデル
「岡山」駅東側より見た建設地

 野村不動産(株)とJR西日本不動産開発(株)は、参加組合員として開発を進めているJR「岡山」駅前の市街地再開発事業の住宅棟「プラウドタワー岡山」(岡山市北区、総戸数422戸、うち分譲戸数367戸)の1期2次30戸の登録受付を15日から開始する。2024年12月に販売した1期164戸は、最高8倍、平均2.15倍で即日完売。坪単価350万円超とエリア最高額ながら、新幹線駅前の大規模駅前複合再開発のポテンシャルと免震タワー・長期優良住宅という高スペックのハードで訴求。地元や県外の富裕層の注目を集め、セカンドを含めた投資目的購入が4割に達している。

 同物件は、JR山陽本線他「岡山」駅の東側、徒歩3分に立地。敷地面積は3,249.22平方メートル、建物は鉄筋コンクリート造地上31階地下2階建て、免震構造、SI構造採用の長期優良住宅仕様。野村不動産の「プラウド」シリーズの岡山県初供給で、同県内では最大戸数となるマンション。同再開発は、同物件のほか地上16階建てのホテル棟、7階建ての駐車場棟(1階がパチンコ店)、広場スペース等を整備する。

 住戸は3階以上、1LDK~4LDK、専有面積約44~193平方メートル。設備や建具類の仕様は、上層部3層住戸が「プレミアム」、専有面積85~100平方メートルの角住戸が「セミプレミアム」、それ以外の「スタンダード」の3グレード展開。内廊下方式、各階ゴミステーション。二重床二重天井。天井高は2,600~3,200mm。ディスポーザー、リビング床暖房、食洗器、フィオレストーンキッチン天板、ミストサウナなどが標準。
 リフォーム時、キッチンの設置場所を自由に決められる「ミライフル(サイホン排水システム)」も西日本で初採用し、プレミアム住戸を中心にオーダーメイドにも対応する。共用施設は、スカイラウンジ、オーナーズスイート、防災倉庫、ライブラリーラウンジ、ゲストルーム、ゴルフレンジ、ワーキングスペースなど。

 24年2月からの総エントリー数は3,800件超。同年9月のモデルルームオープンからの総来場者数は750組。1期申込者は7割が岡山県内在住、首都圏1割、関西圏1割など。実需層が6割、セカンドを含めた投資目的が4割。会社経営者やライセンサーといった富裕層が過半を占め、実需層はパワーカップルなども加わった。

 1期2次は、1期同様東向き・南向き住戸。予定販売価格は3,618万~8,028万円。竣工は、26年4月下旬を予定。

スタンダードタイプのモデルルーム
プレミアムタイプのモデルルーム

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。