三幸エステート(株)は4日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2024年第4四半期(10~12月)版)を公表した。
東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、1フロア面積300坪以上、築年数15年以内)の1坪当たり賃料は、2万8,489円(前期比1,693円上昇)と前期比で5期連続の上昇となった。対前年変動率は3期連続プラスとなり、上昇傾向に転じている。空室率は5.7%(同0.7ポイント低下)と前期から大幅に低下。23年・24年に竣工した新築・築浅ビルを中心に空室消化が進んだことが主な要因としている。
Bクラスビル(1フロア面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)の坪当たり賃料は、2万704円(同1,272円上昇)と2期連続で上昇し、21年第4四半期以来の2万円台を回復。23年第1四半期をボトムとした上昇傾向が続いている。空室率は2.9%(同0.6ポイント低下)と、5期連続の低下で21年第1四半期以来の2%台を維持。拡張移転や統合移転といった前向きなオフィス需要により、まとまった面積の空室が消化されている。
また、Cクラスビル(1フロア面積100坪以上200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料1万8,103円(同59円上昇)と、再び上昇。空室率は3.4%(同0.6ポイント低下)と前期から大幅に低下した。