
(独)都市再生機構と、保留床取得者である日鉄興和不動産(株)等(※)からなる虎ノ門二丁目地区再開発協議会は、「虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業」における業務棟「虎ノ門アルセアタワー」が14日に竣工すると発表した。
同事業は、虎の門病院、国立印刷局、共同通信会館を含む街区を一体的・段階的に再開発。国際競争力を強化する高機能オフィス、高機能オフィスの整備、歩行者ネットワークの拡充、都市防災機能や都市環境の向上を図るもの。2012年に地権者とUR都市機構の間で再開発事業に係る協定を締結し、14年に東京都から施工認可を受け、UR都市機構が代表施行者として事業を推進していた。
敷地面積約2万2,500平方メートル、延床面積約18万600平方メートル。鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)地上38階地下2階建ての複合ビルを建設する。
オフィスは5~38階に位置。1フロアの床面積11万800平方メートルと、虎ノ門エリア最大級の規模となる。天井高は2,900mm、1フロアの床面積は3,300平方メートル以上とし、使いやすい整形と圧迫感の少ない空間を提供する。
3階にシェアオフィス、カンファレンス、フィットネス、2階にバイリンガル対応のコンシェルジュ、1階にバイクステーション(予約制)を配置し、外国人のビジネスマンなどに対応できるサービスを提供する。1・2階にはマルシェ等の商業施設を整備した。各施設は26年度から順次開業する。
2階のデッキと周辺地域をつないで安全で快適な歩行者ネットワークを形成。自立性の高いエネルギーシステムの採用による災害対応や地上、デッキ、壁面に植栽を配置するなど、環境にも配慮した。
※(株)共同通信会館、日鉄興和不動産(株)、第一生命保険(株)、関電不動産開発(株)、東京ガス不動産(株)、九州旅客鉄道(株)、大成建設(株)