不動産ニュース / 調査・統計データ

2025/4/9

都心5区オフィス空室率、2ヵ月ぶり改善

 三幸エステート(株)は9日、2025年3月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)と全国6大都市(東京23区、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上の賃貸オフィスビル)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区のオフィス空室率は3.55%(前月比0.03ポイント低下)とわずかながら改善。新築ビルに移転したテナントの二次空室が継続した一方で、既存ビルの大口成約や複数の新築ビルが高稼働で竣工し、わずかな動きにとどまった。潜在空室率は5.31%(同0.28ポイント低下)と再び低下した。

 1坪当たりの平均募集賃料は2万9,740円(同159円増)と16ヵ月連続で前月から上昇または横ばいとなり、上昇傾向が続いている。品簿のエリアでは、賃料引き上げの動きが広がる一方で、テナント誘致が長引く湾岸エリアは募集賃料の緩和が行なわれているなど、賃料相場の二極化が見られる。募集面積は46万2,125平方メートル(同1万5,028平方メートル減少)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区3.6%(同0.1ポイント減少)、札幌市2.8%(同0.3ポイント減少)、仙台市5.5%(同0.1ポイント上昇)、名古屋市3.0%(同0.1ポイント減少)、大阪市3.2%(同0.3ポイント減少)、福岡市3.8%(同増減なし)となった。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。