不動産ニュース / IT・情報サービス

2025/4/28

「AI間取り検索」、年内実用化へ/住友林業

「AI間取り検索」の流れ。②では担当ごとの人格を持つAIによる“議論”を経て顧客に適した間取りを示唆する

 住友林業(株)は、顧客向け提案支援システム「AI間取り検索」の概念実証モデルが完成したと発表。規格型住宅商品「Premal(プレマール)」で、2025年内の実用化を目指す。

 同システムは、間取りの検討時間の短縮と提案の精度を高めることを目的に開発。LLM(大規模言語モデル)を利用した「顧客要望深掘AI」「間取り検索AI」「データベースAI」の3つのAIで構成する。

 営業担当が顧客の家族構成や住宅の好み、現在の住まいの悩みなどをヒアリングしてシステムに入力すると、「顧客要望深掘AI」において、営業や設計などの人格を持ったAIが顧客の潜在的な要望を「議論」し示唆を出す。その示唆を受けた「間取り検索AI」が、複数の間取り候補を選択。営業担当はAIが選んだ候補をベースに顧客に最適な間取りとライフスタイルがイメージできる提案を行なう。「データベースAI」は、「間取り検索AI」が選出した間取り画像をLLMに入力し、間取りの特徴をデータベースに登録して蓄積していく。

 「Premal」は、インテリアや外構などすべての仕様をトータルコーディネートした規格型商品。注文住宅と比べて打ち合わせの回数が少なく、契約から引き渡しまでの期間の短さが特徴。
 同システムは、技術検証を経て全国支店で「Premal」提案時に活用する予定。将来的には蓄積したデータを活用し、分譲住宅や注文住宅での活用も検討していく。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

生成AI

新たなものを創り出すことができる人工知能。英語のGenerative Artificial Intelligence。

続きはR.E.wordsへ

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。