不動産ニュース / 政策・制度

2025/5/9

第3回「不動産業アワード」、大賞は「旧三福不動産」

 国土交通省は9日、「第3回 地域価値を共創する不動産業アワード」の受賞者を発表した。

 不動産事業者等が地方公共団体や住民、他業種等と共に地域づくり・コミュニティづくりに取り組み、新たな地域価値を共創する活用について、そのさらなる発展を目指すとともに、地域価値共創のモデルとしての横展開を図ることが目的に、優れた取り組みを表彰している。

 全国の不動産事業者等から27件の応募があり、「地域価値を共創する不動産業アワードについての選定委員会」(委員長:明海大学不動産学部長・中城康彦氏)の審査により受賞者を決定した。

 アワード大賞は、「空き家×リノベ×メディア=路地裏マイクロディベロッパー事業による地域再生」に取り組む(株)旧三福不動産が受賞。駅から離れた空き家・空き店舗が増える路地裏的エリアにおいて、新規創業や移住を増やし、地域価値を最大化するため、空き家・空き店舗に若手の実力者を誘致。小さくて良いお店が集まるエリアとして、新たにブランディング。地域密着型の不動産事業者として遊休不動産の活用とビジネスの起業に多くの実績があり、まちの活性化に寄与。ネットメディアを活用しながら地域のブランディングもできていることなどが評価された。

 優秀賞は、「空き家の活用」において、住む人と働く人を発掘育成する空き家を使った拠点でのコミュニティー形成“アキヤアソビ”を展開する「(有)日の出企画」と、再開発や建て替えなどにより不動産価格が高騰している地域で、1つの既存建物を複数用途にすることで不動産利活用を行なっている「(株)尚建、菅 完治」が受賞した。

 「デジタルの活用」では、物件所有者が貸し主を選び、空き物件を貸し出す仕組み「さかさま不動産」を展開する「(株)On-Co」、「防災・防犯等地域の安全・安心」では、歴史的市街地の再建築不可の袋地における子育て支援住環境整備事業を行なう「都市居住推進研究会、(株)八清」が受賞した。また、「地域活性化」として「(一社)0と編集社」、「団地活性化」として「(株)みんなのまちづくり」、「住宅確保要配慮者等の居住支援」として「(株)イチイ」が受賞した。

 また、学生シェアハウスを核としたまちなか再編事業「fil プロジェクト」を行なう「(株)富山市民プラザ」が特別賞を受賞した。

 表彰式は6月20日に開催。あわせて、地域価値共創プラットフォームの対面イベント「第2回地域価値共創シンポジウム」を開催する。詳細はホームページ参照。

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