アットホーム(株)など、不動産情報サイト運営事業者で構成する不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)は12日、43回目となる研修会を実施。会員企業などからは100人程が参加した。
研修会では(株)リクルートSUUMO編集長兼SUUMOリサーチセンター長の池本 洋一氏が「2050年を見据えた住生活基本計画~今後の住宅市場の脅威と機会と改善策~」をテーマに講演。今までの日本の住宅政策を振り返るとおおむね25年ごとに方向性を変えて進んでいるという状況を説明。その上で現在検討が進む住生活基本計画の見直しのポイントを、「整える」「住まう家」の2点を中心に解説した。
同氏は、今後の25年間の住宅政策では、既存住宅や賃貸住宅の価値を重要視すべきだとした上で、耐用年数の見直しや、補助金などの政策的支援を地域ごとにメリハリをつけて提供し、居住誘導を自然に促すシステム構築を計画に盛り込むべきだと訴えた。また、今後不動産情報サイトなどは賃貸住宅の性能や価値を見える化して消費者に届ける役割が求められると話した。