(一社)リノベーション協議会は20日、一定の品質基準をクリアした「適合リノベーション住宅(R住宅)」の発行件数について公表した。
2024年度の「R住宅」発行件数は、全国で6,431件(前年度比10.8%増)となった。累計では8万1,346件。エリア別の発行件数は、首都圏が75.9%と多数を占め、次いで関西8.2%、東海5.0%、その他10.8%だった。
首都圏既存マンション新規登録の平均築年数は30.2年(前年度29.41年)と、経年化が進んでいる。
「R住宅」発行ランキングでは、トップが(株)大京穴吹不動産で1,105件、2位が(株)インテリックスの1,010件、3位が(株)エフステージの987件。
同協議会では、「R住宅」の基準の中でも「省エネ基準適合住宅相当」を上回るものを、これまで「R1住宅エコ」として運用してきたが、25年2月より「エコキューブ」へと名称を変更している。これは、新築住宅の販売・賃貸において24年4月に開始された「省エネ性能表示制度」や、25年の省エネ基準適合義務化、さらに30年までのZEH水準への引き上げといった政策動向を踏まえた取り組み。