不動産ニュース / 調査・統計データ

2025/6/26

沖縄本島北部、テーマパーク開業に伴い家賃上昇

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は26日、「沖縄県の家賃動向調査」の結果を発表した。

 同県は移住希望地として根強い人気を誇るほか、7月には本島北部でテーマパーク「ジャングリア沖縄」が開業し、従業員雇用に伴う賃貸住宅ニーズの広がりに注目が集まっている。そこで、同社の不動産情報サイトに登録・公開された同県内の居住用賃貸マンション・アパートについて、本島北部(名護市等)・中部(沖縄市等)・南部(那覇市等)に分け2022・24年の1~12月の家賃を比較。その変化を見た。

 賃貸マンション家賃上昇率は、シングル向き(30平方メートル以下)が、本島北部+43.1%(平均家賃5万8,477円、22年比1万7,622円増)、本島中部+6.8%(同5万2,665円、同3,373円増)、本島南部+6.0%(同5万7,063円、同3,220円増)。県全域では+8.3%(同5万1,361円、同4,265円増)。
 カップル向き(30~50平方メートル)は、本島北部+19.1%(同6万2,496円、同1万11円増)、本島中部+8.9%(同6万2,090円、同5,063円増)、本島南部+12.0%(同7万8,700円、同8,413円増)。県全域では+15.1%(同7万4,124円、同9,741円増)。
 ファミリー向き(50~70平方メートル)は、本島北部+18.8%(同7万7,923円、同1万2,334円増)、本島中部+21.1%(同10万3,279円、同1万7,993円増)、本島南部+1.1%(同10万7,568円、同1,137円増)。県全域では+7.5%(同10万2,891円、同7,146円増)。

 賃貸アパートの家賃上昇率は、シングル向きが、本島北部+19.0%(同4万7,752円、同7,624円増)、本島中部+20.1%(同5万1,430円、同8,603円増)、本島南部+14.6%(同5万1,793円、同6,600円増)。県全域では+15.8%(同5万1,446円、同7,037円増)。
 カップル向きは、本島北部+11.4%(同5万874円、同5,203円増)、本島中部+14.7%(同5万4,850円、同7,023円増)、本島南部+7.8%(同6万460円、同4,359円増)。県全域では+11.1%(同5万8,658円、同5,850円増)。
 ファミリー向きは、本島北部+11.4%(同6万6,294円、同6,791円増)、本島中部+22.7%(同7万9,527円、同1万4,700円増)、本島南部+5.8%(同8万2,081円、同4,506円増)。県全域では+8.9%(同7万8,534円、同6,400円増)。

 マンション・アパート共に、いずれのエリアでもすべての面積帯で家賃が上昇。特に北部では、シングル向きマンションが+43.1%と大幅に上昇し、3エリアで最も高い上昇率となった。

 調査・分析に当たったアットホームラボ(株)は、「『ジャングリア沖縄』開業を間近に控える北部では、従業員の住宅需要が顕在化し、シングル向きマンションを中心に家賃が大幅に上昇した。移住先として人気の中部でも、アパート家賃の上昇率が目立つ。家賃水準が最も高いのは南部だが、北部・中部の上昇幅が大きく、エリア間のバランスにも変化が見られる」とコメント。また、地元不動産会社からは住宅の供給不足の指摘があるとした。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/25

記者の目を公開しました

今の若い世代が集合住宅に求めるものとは?」を公開しました。
住宅に求められるものが多様化する中、若い世代は何を求めているのでしょうか。今回は、若者自身が集合住宅の企画アイディアを提案する「学生プランニングコンペ」(開催:スカイコート(株))を取材しました。