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日本GLP(株)は7日、マルチテナント型物流施設「GLP ALFALINK 茨木3」(大阪府茨木市)が竣工し、「GLP ALFALINK 茨木」が全棟完成したと発表した。
「GLP ALFALINK 茨木」は、“Open Hub”をコンセプトに、入居企業間のビジネス共創や地域との共生の取り組みを推進し、物流業界が抱える課題の解決、地域に開かれた物流施設づくりを目指す「ALFALINK」ブランドの第3弾。関西では初弾となる。
茨木市の土地区画整理事業「イコクルいばらき」の一部として開発された大型商業施設と隣接した一体プロジェクトで、全3棟構成。総延床面積は約32万平方メートル、総投資額は約800億円。97%が契約済み。施設内で展開する企業は17社、総雇用人数は約2,000人を想定している。
フットサルやバスケットボールなどができるマルチコート、イベントスペース、カフェテリア、公園、入居企業や物流業界にまつわる情報配信が可能なギャラリー、倉庫棟と共用棟をつなぐブリッジなどを設け、地域に開かれた施設を目指す。2024年7月の「GLP ALFALINK 茨木1・2」の竣工以来、地域向けのまちびらきイベントやタウンミーティング、フィールドワークの受け入れなどを行なっており、地域における新たなコミュニティ形成の場として機能している。入居企業同士の交流機会も定期的に設け、企業同士のビジネスマッチングを促す共創の場も提供している。
また、同社と同市、大阪府摂津市が同年8月に締結した協定に基づき、災害時には防災拠点や一次避難所としても活用できる。
今回竣工した「GLP ALFALINK 茨木3」は、敷地面積4万6,802.83平方メートル。建物は、免震プレキャストコンクリート造地上6階建て、延床面積11万5,383.39平方メートル。1階に両面バース、2~6階に片面バースを完備。ダブルランプウェイを整備。1階の一部区画には冷凍・冷蔵対応の区画を設けている。倉庫棟内にはコンビニや従業員用のカフェテリア、ラウンジを用意し、快適な就労環境を提供するほか、トラック待機場近くにはシャワー室を設け、トラックドライバーの労働環境向上にも貢献する。
BCPへの対応として、非常用発電機や防災センターを2階以上に配置。また環境への配慮では、屋上に自家消費型の太陽光発電設備を導入し、館内電力の一部を賄う。LEED GOLD、ZEB認証を取得予定としている。
日本GLP代表取締役社長の帖佐義之氏は「『GLP ALFALINK 茨木』は、商業施設と隣接している全国的にも非常に珍しい物流施設。商業施設との連携や、そこから生まれるビジネスなど、さまざまなことが考えられる。これまでにない物流の新しい形のヒントがつかめる施設になると思っている」と期待を込めた。
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