記者の目

2005/6/13

インテリアが見えると、暮らしが見える。
国際的ライフスタイル提案型見本市「インテリアライフスタイル展」開催

R.E.port編集スタッフ・YUKIZOのイベント・セミナーレポート第6弾!

 2005年6月8日(水)~10日(金)の3日間にわたり、今年も「インテリアライフスタイル展」が、東京ビックサイトで開催された。  今年は、24ヵ国から455社(※会場面積の減少により、昨年の518社より減少しているが、主催者側によると「出展者の質では向上している」とのこと)が出展。毎年恒例の特別企画も見直しが図られ、単なるインテリア関連見本市の枠を超えたトレンド発信の場として、インテリア業界のみならず他業界からますます注目を集めている。  また、今年2005年は「日本におけるドイツ年2005/2006年」であることから、ドイツのライフスタイル・インテリア製品を紹介する特別展示「German Living展」がドイツ政府主催により同時開催されていた。今回はこのイベントについてレポートしよう。

 
 
「EU Gateway to JAPAN」(上)「Austrian pavilion」(下)の各ブース
「EU Gateway to JAPAN」(上)「Austrian pavilion」(下)の各ブース
エスプレッソマシンのデモンストレーションを行なっていたデロンギ・ジャパン社のブースは大盛況だった
エスプレッソマシンのデモンストレーションを行なっていたデロンギ・ジャパン社のブースは大盛況だった
文房具もこんなにポップなラインナップ。見ていて飽きない
文房具もこんなにポップなラインナップ。見ていて飽きない
「インテリアライフスタイル展」会場。若い人の来場が多く見られた
「インテリアライフスタイル展」会場。若い人の来場が多く見られた
Cafe風に雑貨類を展示したブース。商品の見せ方が本当に上手い
Cafe風に雑貨類を展示したブース。商品の見せ方が本当に上手い

 国内唯一の国際的ライフスタイル提案型見本市ということでとても楽しみに行ったが、思ったよりも(会場面積に比べ)人が少なく、受付の入場登録の行列に比べて会場内が比較的ガラガラだったのが、不思議だった。
 今年は「日本におけるドイツ年2005/2006年」を記念して、日本の生活シーンの中にドイツ・デザインを提案すべく会場外の【特別展示エリア】スペースでも、中でもドイツ関連の商品らを紹介する企業が目立った。

 プレスルーム横の入り口から、German Living、Italian Pavilion、Created in France、British Jewellery & Giftware Exports Pavilion、Austrian pavilion、Made in WALES、EU Gateway to JAPANと欧米系ブースが並ぶ。反対側には、Hong Kong Pavilion、Thailand Pavilion、China Pavilion、Taiwain Pavilionといったアジア系ブースも出展しており、国際色豊かだ。
 プレスルームには、外国人のプレスも多く、会場内ではテレビやスチルなどの撮影CREWも多く見かけた。プレスが多かったように思う。全体的に会場内には若い人(女性6:男性4)が多かったようだ。
 中には、洒落たシニアが、明らかに自宅用の製品を買おうと、エスプレッソ展示ブースに足を止めていたりと、まったくビジネス外の一般客もいたのが印象的だった。

 さて、展示製品について。インテリアに関わるものというのは、かなり広範囲に渡るということを目の当たりにしたような気分。銀製品用クリーナーなどを販売する企業(Town Talk Polish CO./日本総代理店は(株)チャタニジューリー)もあればドイツ製のクレンザー一式を販売する企業(総輸入販売元は(株)ジャパン・インターナショナル・コマース)、それからエスプレッソマシンを日本で販売しているデロンギ・ジャパン(株)などなど…。
 デロンギ・ジャパン社は、広いスペースで、エスプレッソマシンを自由に使い、無料でサービスをしていた。このブースが一番混んでいたのは、この無料のエスプレッソ狙いか? この企業は、エスプレッソマシンだけでなく「アイスクリームメーカー」(13,800円)や「回転式フライヤー」(47,250円)なども日本で販売している。
 この他エステ業界では有名な(株)美健も出展していて、ミネラルたっぷりの新製品「ボディマッサージソルト」などを展示していた。

 ヴェネチアンガラスのアクセサリーから、食器、カーテン、ドイツワイン、ジュエリー、そして家電…などなど「一体なんのイベントに来たんだっけ?」という感じだった。まさに「ライフスタイル」提案型イベント。
 そんな中でもやっぱり「ドイツ」が目立った。German Livingではドイツ政府による特別企画として「ドイツのライフスタイル提案」がなされていた。インテリアから入り、今後はドイツ流の暮らし方、住まいなどが、じわじわと日本にも浸透してゆくのではないだろうか。

 今回のような海外からの出展企業が多いイベントだと、たとえミニブースでも、その国、その企業の製品の見せ方(展示の仕方)が本当に上手で、日本企業はその点では劣っているなと感じざるを得なかった。ドイツ人の住まいは、台所からリビング、すべてにおいて自分らしさを出して、そしてときにはキュートに「見せる」暮らしをしているなと思う。それは展示されている企業を見ればわかる。その証拠に、人一倍集客のあったブースというのは、やはり商品の見せ方が上手いドイツだった。
 今後、キッチンツールなどの市場では、他国以上にドイツ製品がどんどん伸びていくのではないかと感じた。

 インテリアが見えると、暮らしが見える。そんな感想を持った。(YUKIZO)

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