不動産ニュース

2004/9/16

ミラクルスリーコーポ、集合住宅の増改築システム始動

 住宅ベンチャーで建設コンサルタントの(株)ミラクル スリー コーポレーション(大阪府吹田市、代表取締役社長:岸本逸男氏)は15日、特許取得の独自構法「ミラクルスリー構法」を応用した中高層集合住宅向け「ミラクル7システム」を利用したマンションを、大阪府吹田市で9月9日に着工したと発表した。2005年2月末に完成予定。同構法を中高層集合住宅に用いるケースは、国内で初。

 同社独自の「ミラクル構法」とは、既存住宅の周囲に重量鉄骨を組み既存住宅を覆い、2階建てを3階建てに、3階建てを5階建てにと上方向に居住空間を増築していくシステム。

 今回のケースでは、築31年の建築面積216.79平方メートル・延床面積881.97平方メートルの賃貸マンション(1階がテナント2店、2階~4階が住居)ついて、住居に住まいながら、5階から7階を増築し、建設面積339.79平方メートル・延床面積1,573.56平方メートルに拡大。新たに17戸と専用エレベーター、屋上には入居者専用の菜園と緑地を新設する。

 こうした店舗や賃貸マンションの場合でも、同構法では住民や店舗が居住・営業しながらの施工が可能なため、従来どおりの賃料が確保できる。さらに、既存部分と増築部分は構造上独立しているため、将来的に既存部分だけのリモデルも可能。
 さらに鉄筋のジョイント部分では同社と提携を結んだ(株)アークリエイト(高知県高知市、経営最高責任者(CEO):内田昌克氏)の耐震鉄筋新工法「WAWO工法」を採用。より安全な高耐震・高強度の建物をめざす。

 今回のケースを受け、同社では今後、全国の公営集合住宅建て替え問題の解決やコンバージョンなど新しい事業分野とのコラボレーションも視野に入れ事業展開をしていく予定。

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。