東京都都市整備局は16日、「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」に定められている、「街区再編まちづくり制度」を適用した「街並み再生地区」の第1号を、品川区の武蔵小山駅東地区に指定したと発表した。
「街区再編まちづくり制度」は、東京都の中で、都心近傍に立地しながら土地の有効活用が図られていない市街地や、災害に脆弱な木造密集市街地など、さまざまな課題を抱える地域について、市街地の更新が進んでいないことから、昨年「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」の中で創設されたもの。
同制度では、「街並み再生地区」を指定するとともに、全体の街並みをコントロールするためのガイドラインとなる「街並み再生方針」を策定。区画道路の整備や敷地の最低面積、建築物の高さ、用途等を地区計画で都市計画として定めることを条件に容積率等を緩和する「地域貢献度の度合いに応じた規制緩和の概要」を事前説明したうえで、方針に基づき、段階的に街づくりを進めていく。
今回第1号に指定された地区は、東京都品川区小山3丁目地区の約3.1ha。細分化された敷地の統合や、行き止まり道路の付け替え、建物の共同建て替えにより、「商業機能の活性化」「都心居住の推進」「防災性の向上」「にぎわいの創出」を実現していくとしている。