国土交通省は2004年12月27日、「町家再生・活用ガイドライン」を策定し、公表した。これは、都市再生本部が“都市再生プロジェクト(第3次決定・2001年12月4日)”において、町家等の再生・活用に向けた取り組みを強化すると決定したのを受けて策定したもの。
全国の都市に存する町家等の伝統的工法による木造建築物の再生・活用を促進し、良好な景観の形成等による都市再生や地域の活性化を進めるための基本的な考え方、手順等について取りまとめている。
同ガイドラインの特徴は、全国に存する町家は歴史的背景や工法、立地条件など多様であることから、共通する事項についてまとめられていること。また、町家単体での再生・活用は所有者などが主体となることから、所有者等を対象として基本的な考え方や進め方、手法を示している。さらに、町家等はまちなかに集積していることが多いことから、その立地を生かした街づくりを推進するために、所有者等だけでなく、地方公共団体、住民団体等を対象として、基本的な考え方や手順等を示していること。
なお、同ガイドラインについては同省ホームページ(http://www.mlit.go.jp/)よりダウンロードできる。