鹿島建設(株)は8日、超高層ビルを対象とした自由度が高く経済性に優れた構法「ハイブリッドマルチタワー」を開発。この度、神奈川工科大学情報学部棟に初めて適用し、現在施工中であると発表した。
同構法は、同社が超高層住宅用に開発したスーパーRCフレーム構法(コア壁で地震力の大部分を負担し、柱・梁のない居住空間を提供する構法)と、中低層建物用ローコスト構法であるニューNEOS構法(柱RC造PCa+梁S造)の長所を組み合わせ、100メートル超クラスの超高層ビルに向けに開発したもの。
平面計画で効率的なコアプランが可能となり、占有面積の有効率(レンタブル比)が従来より向上することや梁成が小さくてすむため、ファザードデザインおよび設備システムの自由度が高くなるなどのメリットがある。
なお、コストは超高層ビルで一般的なCFT造と比較し、躯体費で約15%の低減が図れるという。