(株)不動産経済研究所は11日、「不動産プライベートファンド市場動向2008」を発表した。08年7月末時点での市場動向について、運用不動産タイプ別に資産総額、平均エクイティ割合等を調査したもの。調査ファンド数は401本。
不動産プライベートファンドの運用資産総額は11兆6,279億円で、前年同月末比37.6%増と大幅に増加。この2年間で、ほぼ倍増した。投資家がファンドに出資するエクイティ総額は、4兆6,382億円(前年同月末比91.4%増)となった。
運用不動産タイプ別では、オフィスビル型が1兆828億円(同▲8.2%)、レジデンシャル型が9,119億円(同3.4%増)、商業施設型が7,471億円(同70.4%増)、オフィス・レジデンシャル複合型が2,901億円(同34.6%増)、その他総合型が6兆6,273億円(同36.6%増)だった。
運用資産総額、ファンド数を国内系ファンドと外資系ファンドで比較すると、国内系が361本(同23本増)、運用総額6兆5,446億円(同30.6%増)、外資系が40本(同▲1本)、運用資産5兆813億円(同47.7%増)となり、外資系の市場シェアは43.7%(同3ポイント増)と上昇した。