シービー・リチャードエリス(株)(CBRE)は16日、2008年9月時点の首都圏における賃貸物流施設の空室率を発表した。
同調査は、千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県にある延床面積1万坪以上の物流施設38棟へのヒアリング調査をもとにまとめたもの。3ヵ月ごとに集計している。
それによると、08年9月期の首都圏の空室率は14.5%。新規供給がなかったことや、既存施設の空室消化が順調に進んだことから、前期の6月期と比較し、3.5ポイント低下した。
なお、同社では年内に大型施設の竣工が数棟控えていることなどから、新規供給物件の空室消化の状況により、再度空室率が上昇に転じる可能性もあるとみている。
竣工年別で空室率をみると、全サンプルの空室率が15%を超える水準まで上昇している一方、竣工1年以上経過した物件の空室率は比較的安定しており、5~7%で推移。
これは、竣工後1年程度を目安に空室消化が進んでいることを示していると同社では分析している。