不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2008/11/4

ビル事業、賃料上昇等により増収増益/三菱地所09年3月期第2四半期決算

 三菱地所(株)は10月31日、2009年3月期第2四半期決算を発表した。

 当期(2008年4月1日~9月30日)の連結営業収益は4,339億9,400万円(前年同期比36.6%増)、営業利益は755億300万円(同29.6%増)、経常利益は593億4,100万円(同17.9%増)、四半期純利益は224億7,700万円となった。

 セグメント別では、ビル事業で「新丸ビル」(東京都千代田区)の収益および既存ビルの賃料上昇が寄与したほか、(株)サンシャインシティの連結による収益計上もあり、営業収益1,899億5,000万円(前年同期比237億8,400万円増)、営業利益564億4,500万円(同134億6,800万円増)となった。
 住宅事業では、連結子会社である藤和不動産(株)のマンション売上げを計上したことなどから、営業収益は1,243億3,600万円(同539億2,500万円増)となったものの、同社の営業損失を計上したため、営業利益は22億9,800万円(同▲25億800万円)となった。
 資産開発事業は、「トレードピアお台場」(東京都港区)の売却に伴う収入などから営業収益610億7,400万円(同435億4,200万円増)、営業利益197億8,200万円(同101億4,900万円増)となった。
 海外事業ではアメリカやイギリスで保有する資産が安定的に稼動したものの、円高の影響を受けたため、営業収益219億7,100万円(同▲19億8,200万円)、営業利益57億2,600万円(同▲8億6,700万円)となった。

 なお、同社副社長執行役員の飯塚延幸氏は「市況の変化を読み取ることで、柔軟に対応した結果、前年同期比での増収を達成できた。また、オフィス市況に関しては、丸の内でのビル空室率が0.15%と低水準で推移しており、今後も安定的な成長が見込まれる」などと語った。

 通期については不動産市況の変化などから発表時の予想を下方修正。営業収益は1兆165億円(前回発表比▲555億円)、営業利益は1,825億円(同▲140億円)、経常利益は1,520億円(同▲105億円)、当期純利益は700億円(同▲105億円)を見込んでいる。

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