不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2008/11/18

ホールセール取引激減し経常6割減/三井不販09年3月期第2四半期決算

 三井不動産販売(株)は17日、2009年3月期第2四半期決算概要を発表した。

 当期(08年4月1日~9月30日)は、連結営業収益468億8,800万円(前年同期比▲6.8%)、営業利益25億8,300万円(同▲59.8%)、経常利益25億3,900万円(同▲60.7%)と大きく落ち込んだ。

 主力の仲介業務は、リハウス店でのリテール向け仲介売上高は216億3,800万円(同▲7.3%)を確保したものの、個人投資家や投資法人、プライベートファンド等を対象としたホールセール向け仲介の売上高が33億5,900万円(同▲45.0%)と激減した。また、三井不動産販売ネットワーク全体での仲介件数は、リテール仲介が堅調に推移したことから1万5,569件(同0.9%増)とプラスに。しかし、取扱高は5,636億6,300万円(同▲14.5%)、仲介手数料収入276億400万円(同▲14.4%)と2ケタ減だった。

 駐車場事業「リパーク」は、期末管理台数が12万918台(同12.7%増)と順調に伸びたものの、稼働率の低下等により部門営業収益は193億900万円(同6.3%増)にとどまった。

 なお、通期業績については、「主力のリハウス事業では、売りユーザーと買いユーザーの情報量は減っていない。銀行の融資姿勢が厳しい、ユーザーが慎重になっているといった課題はあるものの、仲介件数は確保できる」(佐藤 実社長)としているものの、「不動産流通業界を取り巻くさまざまな情勢について変動要素が大き過ぎる」(同)ことを理由に開示しない。

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