不動産ニュース / その他

2009/2/16

米国の不動産市況、今秋にも回復へ/C21国際本部・クンツCEOが見解

「全米の不動産売り出し在庫回転率は、ピークの13ヵ月から10ヵ月にまで縮小している。今秋には、正常値である6~7ヵ月程度に戻ると思う」と語るC21国際本部、トム・クンツ社長
「全米の不動産売り出し在庫回転率は、ピークの13ヵ月から10ヵ月にまで縮小している。今秋には、正常値である6~7ヵ月程度に戻ると思う」と語るC21国際本部、トム・クンツ社長

 センチュリー21国際本部代表取締役CEOのトム・クンツ氏が、(株)センチュリー21・ジャパンの年次総会に合わせ、3年ぶりに来日。専門誌記者との会見を行なった。

 クンツCEOは、現在の全米の不動産市場を取り巻く環境について「どんな不況でも、不動産業界からまっ先に回復する。失業率もそれほど高くない。金利も低い、物件価格もこなれている。ファンダメンタルズは決して悪くなく、回復時期はそう遠くない」と語った。具体的な回復時期は「アメリカでは、不動産市況を図る指標として在庫回転率(物件在庫がすべて入れ替わるまでの時間)を使っている。正常なマーケットであれば、在庫回転率は6ヵ月程度。これが、今回の不況では13ヵ月にまで拡大した。現在は、10ヵ月程度にまで短かくなってきたので、今秋にはほぼ正常化するとみている」とした。

 加盟店へのアドバイスについては「マスコミ等で伝えられる情報に振り回されず、顧客一人ひとりの事情に合わせ、具体的なプレゼンテーションをしていけば成果が出る。原点に戻り、営業マンの数を増やしたり、訪問回数を増やしたりして、顧客との信頼関係を築くよう、アドバイスしている」と語った。

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