東急不動産(株)は10日、第8回「TOREIT(トゥーリート)」四半期報告(2009年7~9月期)を発表した。
同調査は、JREIT上場の全投資法人における実物不動産の利回りについて分析した結果を四半期ごとにまとめたもの。データは、JREIT各社による決算情報をデータベース化した「東急不動産J-REITシステム」から取得している。
今期のJREITの資産規模は、物件数1,743件(前期:1,746件)、資産総額(取得金額ベース)7兆5,222億円(同:7兆5,283億円)、投資法人41法人(同:42法人)。
取得物件は0件・0円(同:2件・521億円)、売却物件は3件・91億円(同:6件・165億円)と、JREIT市場創設以来初めて、四半期中取得物件なしという結果になった。
運用時NOI利回りは5.8%(前期比0.2ポイントアップ)。全エリアで上昇し、4期連続の上昇。同社では上昇の要因を、主に期末鑑定評価額の下落によるもの、としている。
また、鑑定キャップレートは24.2bp(ベーシスポイント)上昇。鑑定評価ベースでの資産規模は約3%減少した。